2017.10.10

トップ杯東海クラシック 2017 金亨成(キムヒョンソン)が復活の狼煙を上げる3位タイフィニッシュ

キムヒョンソン (2)

キムヒョンソン (3)

国内男子ツアーでようやくこの男が復活の狼煙だ。9月28日~10月1日に愛知県・三好カントリー俱楽部 西コースで開催された「トップ杯東海クラシック」で、REVEシャフト使用の金亨成(キムヒョンソン)選手がトータル12アンダーでフィニッシュ。優勝の小平選手から2打差の3位タイとなった。この「トップ杯東海クラシック」は2015年に片山晋呉選手をプレーオフで下して4勝目を挙げた相性のいい試合。本人に思い入れもあり、復活の舞台としては打ってつけだったわけだ。
 

初日から“強い金亨成”のプレーが連続した。持ち前のフェードボールを駆使し、バーディーを重ねて、7バーディー・1ボギーの6アンダーでトップタイに立つと、その勢いは衰えず、2日目を3アンダー、3日目を2アンダーと確実にスコアの伸ばし、首位をキープ。迎えた最終日。この日も、前半を3バーディー・1ボギーと安定したプレーを見せ、このまま復活Vも期待されたところだったが、ツアーNo.1の難しさと評される16番パー3で左の崖へ。アグレッシブにピンを狙ったショットが結果的に裏目に出てしまいトリプルボギーとしたが、決して悪いショットではなく、常に攻めの姿勢を見せる金亨成選手の気持ちのこもった一打だった。
 

惜しくも優勝は逃したが、2017年の残りシーズンに期待を持たせた金亨成選手。右肩にある「REVE」ワッペンととともに、完全復活Vへ着実に歩みを進めている。
 
 

パターシャフトは撓り・ねじれを完全に排除し、手の感覚そのままにストロークできるブラックナイトを使用する

 

2009年に韓国ツアーから日本ツアーへと主戦場を移した金亨成選手。1年目から実力を発揮しシードを獲得するなど活躍。2012年には「VanaH杯KBCオーガスタ」に日本ツアー初優勝を飾ると、2013年には日本プロでツアータイ記録となる9打差を逆転して優勝を飾るというセンセーショナルな結果も残した。その後2勝を重ね、賞金王への期待も高まったが、2016年は中日クラウンズの6位タイが最高位。2017年シーズンは体の不調もあって9月までは15位タイが最高、予選落ちの悔しい思いを何度もした。だが、ここへきて体の調子も復活。あの頼もしい安定感あるプレーが真骨頂の金亨成が帰ってきた。
 

国内ツアーきってのイケメン韓流プロということで人気も高く、注目度も高い。まさに人気選手のひとりなだけにその復活を待ち焦がれていたファンもきっと多いことだろう。ドライバーにはレイヴァー・アーマード・レディをメインに使用しており、その安定したスピン量から生み出される飛距離に惚れ込んでいる金亨成選手。またパターシャフトには「スチールとこんなに違うのか」と驚きとともに高評価してくれたブラックナイトを使用する。体の不調に悩まされた男が、REVEとのタッグで再び賞金王を目指す。