2019.07.17

【竹山佳林プロ】無限の可能性を秘める若手女子プロゴルファー

竹山佳林 (1)

 

—Professional Golfer information

REVEシャフトととに進化を続け、まずはステップ・アップ・ツアーでの初優勝を目指す!

2019年シーズンはステップ・アップ・ツアーにフル参戦、6月6~8日に富山県・八尾カントリークラブで開催された第6戦「日医工女子オープン」では初日・2日目とも2位タイをキープ、優勝争いを演じた末に4位タイ、7月3~5日に地元・兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開催された第9戦「Skyレディース ABC杯」でも初日2位タイからスタートし優勝争いを演じて6位タイと結果を残し、ここへきて急上昇カーブを描いてきた竹山佳林プロ。名器・IMPACTBORON REVOLVER装着のドライバーを発売当初から使用して飛距離をアップさせ、さらにハイブリッドユーティリティ専用モデルのREVOLVER FUを使用することでパー5でも果敢に2オンを狙う“攻め”のゴルフも自分のものに。まさに進化を続けるプロ4年目の注目選手だ。昨年から根気よく取り組んできたスイング修正もようやく実を結び、今シーズンの目標にステップ・アップ・ツアーでの初優勝、そして賞金女王を掲げる23歳。今回、そんな無限の可能性を持つ竹山佳林プロにツアー後半戦へかける思い、そしてREVEシャフトの魅力を聞いてみた。
取材/2019年7月10日(REVE本社)
 
 

シーズンオフに取り組んできたスイングがようやく実を結び始めた。
飛距離が伸びたことでバーディーも増産

──地元・兵庫県で開催された「Skyレディース ABC杯」も終了し、これでステップ・アップ・ツアー全20戦中9試合が終わりました。これまでステップ・アップ・ツアーには全試合に出場して、年間獲得賞金ランキング25位と好位置。半数近くのステップ・アップ・ツアーが終わったわけですが、2019シーズン前半を振り返ってみて、感じたことを教えてください。
 

竹山佳林プロ
昨年のシーズンオフから取り組んできたスイング修正が思うように結果として表われず、今シーズン序盤は予選落ちが続いたこともあって苦しかったのが実感です。ただショットだったりパッティングだったり、ひとつひとつを見ていくとそれほど悪い感覚はなく、その組み立てがうまくいかなかったのかなぁという感じです。6月開催の第6戦「日医工女子オープン」あたりからようやく組み立てもまとまってきた感覚があり、結果も伴ってきてくれています。
 

──スイングを修正してきたというのは?
 

竹山佳林プロ
もともとノーコックでトップの位置が低く、横振りに近い独特のスイングだったんですが、このスイングを簡単にいうと縦振りに変えて、シンプルでオーソドックスなスイングに修正。私のなかでシーズンオフ期間中に修正は完了、不安なくシーズンインを迎えたつもりだったんですが、試合になるとどうしても前のスイングが顔を出したりしてスイングを崩してしまうこともあり、思うようなゴルフができない試合が多かったですね。最近ようやく一所懸命取り組んできたスイングが身に付いたというか、馴染んできてくれたので、スイングを崩しても試合中に修整できるようになってきました。
 

takeyama_20190717

──八尾CCで開催された「日医工女子オープン」では、初日が首位に1打差の2位発進、2日目も2位で優勝も十分狙えるポジション。最終日は惜しくも4位となりましたが、最後まで優勝を争いしました。前週の「ツインフィールズレディーストーナメント」では予選落ち、一転この試合では上位でフィニッシュしたわけですが、この試合を少し振り返ってもらえますか。
 

竹山佳林プロ
ツインフィールズでは初日、確かに「80」は打ってはいたんですが、感覚としてはそれほど悪くはなく、ひと言でいうとマネージメントの組み立てが良くなかった試合。2日目は修正してスコアも「73」を出せていますし、マネージメントさえしっかりできれば上位にいけると感じていました。この試合を教訓にマネージメントを心掛けてプレーしたのが次の「日医工女子オープン」。自分なりにマネージメントを組み立て、ショットの調子も良くなっていましたし、何よりパッティングの調子が上がってきたのも大きかったですね。
 

──パッティングの調子も向上した。
 

竹山佳林プロ
そうなんです。それまでバラついていたパッティングストロークが安定してきました。それまで1~2mの短いパットでの打ちミスやプッシュアウトも多かったのですが、そういったミスが確実に減ってきていたと思います。それまでパッティングに関しては正直やや苦手にしていたのですが、この試合はホールを重ねるごとに自信を持ってパッティングすることができていました。
 

──そのあと、7月3~5日に地元ABCGCで開催された「SKYレディースABC杯」でも初日「67」で2位タイスタート。2日目は少しスコアを落としましたが、最終日は追い上げて「67」で結果6位タイ。2日目の「73」が悔やまれますが、優勝もあと少しで手に届くようなナイスプレーでした。この「SKYレディースABC杯」についても少し振り返ってください。
 

竹山佳林プロ
ショット自体がすごく良かったですね。試合後スタッツを見ると最終日はパーオン率100%。あとはパッティング勝負でした。2日目はややショットがブレ気味ではあったのですが、最終日はしっかり修正できていたと思います。ショットが好調だったのもあるんですが、気持ちよく楽しみながらプレーできていた試合です。優勝できず悔しい思いをしたのですが、同時にすごく自信にもなりました。
 

──ステップ・アップ・ツアーの各スタッツを見ると「SKYレディースABC杯」を終えた時点でバーディー数は59で14位、バーディーが良く取れている印象。
 

竹山佳林プロ
スイングを修正したことで飛距離も伸び、ティショットで安定して240~250ヤードを打てているのが、このバーディー数に繋がっているのではないでしょうか。パー4でのセカンドショットを楽に打つことができていますし、ある程度ピンポイントに打てるようにもなってきているので、バーディーチャンスが増えているのは間違いないと思います。
 
 
 

「REVEさんのシャフトは思い切って攻めることができるシャフトなので、後半戦も思い切って攻めていきたいですね」

──そんななかで、この好調を支えているのがREVEのシャフトであるともいえるのですが、これまでと変わらずシャフトには助けられていますか?
 

竹山佳林プロ
本当に助けられていますね。ドライバー、3番、5番のフェアウェイウッド、3番、4番のユーティリティにREVEさんのシャフトを使わせているのですが、私にとってなくてはならないシャフト。どの番手もマッチしていて、飛距離、操作性とも大満足です。
 

──ドライバーはIMPACTBORON REVOLVER。ほぼリリース当初からなので、使用歴も長くなりましたね。
 

竹山佳林プロ
ヘッドは他社の物を使っているのですが、ニューモデルのヘッドを使用する際にもシャフトは変わらずIMPACTBORON REVOLVERなんです。私のスイングのポイントにマッチしていて、すごく打ちやすい。飛距離も伸びましたし、方向性も抜群。それにタイミングがずれてミスショットになった場合でも、それはあくまでもスイングのミスだと判断できるので、クラブを疑うことなくスイングの修正だけに集中できるわけです。クラブに不安なくスイングできるというのは大きな要素ですよね。
 

──ハイブリッドユーティリティ専用モデルのREVOLVER FUもお気に入り。
 

竹山佳林プロ
はい、そうなんです。このシャフトを使用させてもらってから、3U、4Uとも飛距離が10ヤードは伸びたと思いますし、飛距離が出るにも関わらず高さも出せますので試合の硬いグリーンでもボールを止められる。ショット自体のブレも少なく、精度もアップしています。長い距離でもピンポイントで狙えるようになりましたし、しっかり振れて、しっかり飛んでくれるので、パー5でも思い切って2オンを狙えます。今年バーディー数が増えているのは、そこが大きな要因だと思います。
 

──今年はイーグルも2つ取れていて、これはステップ・アップ・ツアーでは3位の数字。
 

竹山佳林プロ
これまではパー5で、セカンドショットでグリーンを狙うなんて正直ほとんど頭になかったんです。仮に狙ったとしても届かないし、届いたとしても乗らなくて、逆に深いラフやバンカーに捕まってトラブルになってしまうんじゃないかって。なら安全に刻んで3打目で勝負という組み立てが当たり前になっていました。でも今はヘッド、シャフト、スイングのすべてがマッチしていて自信も持てているので、狙えるホールは思い切って2オンを狙いにいっています。正直守り一辺倒だったゴルフだったのが、攻めるところは攻めるゴルフに変わってきました。
 

竹山佳林 (2)

──試合を楽しんでいる気がしますね。
 

竹山佳林プロ
試合が楽しくてしょうがないんです。シーズン当初はなかなか試合を楽しめる余裕もなかったんですが、ある程度自分のプレーに自信もついてきましたし、レギュラーツアーに出場している同世代のプロの攻めの姿勢が良い刺激になっています。やっぱりゴルフって攻めるところは攻めないと結果って出ないんだなって。REVEさんのシャフトはそれが可能なシャフトなので、後半戦も思い切って攻めていきたいですね。
 

──今シーズン、まだ折り返し地点でまだまだ試合は続きます。この調子で初優勝を狙いたい。
 

竹山佳林プロ
もちろんです。これまで優勝争いをしたことはあるのですが、パターがたまたま入ってくれたり少し運が強かった部分があったんです。でも今シーズン、優勝争いした試合は運ではなく実力でアンダーを出せて上位に絡んできているので、優勝もそんなに遠い目標ではないと思っています。
 

──賞金女王も?
 

竹山佳林プロ
ステップ・アップ・ツアーは賞金ランク2位までが来シーズンのレギュラーツアー前半の出場権をもらえるので、2位までに入れるように頑張っています。それが無理でも10位以内に入ればQTがファイナルからの出場になりますので、そこは最低ラインとして目指していきたいと思っています。いずれにしても10位以内に入るには優勝しないとダメなので、なんとしても優勝したいですね。
 

―頑張ってください。期待しています。
 

竹山佳林プロ
ありがとうございます!頑張ります!
 
 

竹山佳林 (6)

 

Profile


<竹山 佳林(たけやま かりん)プロ>
1996年6月20日生まれ。兵庫県尼崎市出身。ジュニア時代から注目を集め、中学時代は兵庫県ジュニア、兵庫県中学生ゴルフ選手権などで優勝。高校時代はアメリカ・フロリダ州で開催されたFCWTジュニアゴルフクラシックに出場し、見事優勝。高校卒業後、初めてのプロテストでは涙を飲んだが、2回目となった2016年プロテストでは5位タイで合格を果たした。170センチという長身から繰り出すドライバーの飛距離は250ヤード超。すでにアマ時代から日本女子オープンやマスターズGCレディースといったビッグトーナメントにも出場経験を持ち、将来はスケールの大きなトッププロへの成長が期待されている。2019年はステップ・アップ・ツアーにフル参戦し、9試合を終えた時点で賞金ランク25位。優勝争いに度々加わっており、悲願のプロ初優勝とともに賞金女王を目指す。所属・フリー。