皆本祐介プロが久しぶりのレギュラーツアーへ出場 インパクトボロン・リボルバーを手に、確かな爪痕を残す そして、PGAツアーチャイナ出場へ
そんなインパクトボロン・リボルバーを武器に皆本祐介プロが、5月18日(木)~21日(日)の4日間、京都府城陽市の城陽カントリー倶楽部で開催された男子ツアー、平成29年度(第83回)関西オープンゴルフ選手権へ出場した。久しぶりのレギュラーツアー出場となった皆本プロはどんな戦いを見せたのか。
屈指の難しいセッティングで開催された関西オープン
また2017年男子ツアーとびきりの難コースともいわれ、絞り込まれたフェアウェイ、硬くて速いグリーンを選手たちがいかに攻略するのか。注目度の高い一戦となった。
試合は最終日、2位に5打差の単独首位でスタートした今平周吾が4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70をマーク。通算9アンダーとし、初日から首位を守りきる完全優勝でツアー初優勝を遂げた。国内男子ツアーでの完全優勝は、2016年「三井住友VISA太平洋マスターズ」の松山英樹以来という華々しい優勝となった。
予選通過はならなかったものの、その飛距離を活かして上がり2ホールでバーディーを奪う
結果は初日78、2日目76のトータル12オーバーで、残念ながら予選突破はならなかった。初日2バーディー、6ボギー、1トリプル、2日目2バーディー、7ボギーとスコアだけを見ると、決して芳しい結果ではないが、衝撃的な見せ場を作ったのも事実。2日目の17番ホール、18番ホールの上がり2ホールで奪った連続バーディーは圧巻だった。
358ヤード17番パー4。打ち下ろしで左ドッグレッグ。ティーショットは左のクロスバンカーを超えてフラットな地点まで運びたいところだが、ロングヒッターは左の林越えで1オンも狙えるホールだ。ここで皆本プロは思い切って1オン狙いを選択。インパクトボロン・リボルバー装着のドライバーが唸りを上げてボールを捕え、惜しくも1オンはならなかったが、花道までボールを運びバーディーを奪った。
そして迎えた18番パー4。セカンド地点から打上げのフィニッシングホールで、ティーショットの落とし所は実にタイト。ここでも思い切ってドライバーを振り抜き、狭いフェアウェイのど真ん中へとボールを運ぶことに成功した。セカンドショットは残り距離が短いものの、グリーン手前左右はアリソンバンカーが待ち受けており砲台グリーンは奥から手前に速い。決して楽なシチュエーションではない。しかしここをピンそば約70センチにつけ、見ごとバーディーフィニッシュ。ギャラリーからも大きな拍手が沸き起こった。
試合を終えた皆本プロに話を聞いてみた。「この2日間を終えて感じたことは、レギュラーツアーで戦うにはまだまだ自分には足りないものが多いということ。この関西オープンのように、ショットがブレるとすぐにボギーを打ってしまう厳しいセッティングでプレーする機会も少なく、なかなか対応できないことがすごく歯痒かった。例えばアプローチひとつをとってみても、クラブの入射角までもっと繊細にショットしなければカップに寄っていかないし止まらない。もっと緻密なプレーが自分には必要だと。試合前は予選を通過する自信もありましたし、スコアをもっと伸ばせると思っていたのですが、プレーのショットの精度、コースマネージメントなど、まだまだ勉強しなければいけない部分が多いですね。これからレギュラーツアーで戦っていくなかで、自分のこれからの課題が明確になった試合となりました」と話してくれた。近い将来、この関西オープンでの経験が必ずや活きてくるはず。レギュラーツアーでの活躍が楽しみで仕方ない。