2017ワールドロングドライブチャンピオンシップ~世界ドラコン選手権~に齊藤かおりプロが出場
21人中15位という成績で、惜しくもトーナメントマッチへの進出はならず
このワールドロングドライブチャンピオンシップは言わずと知れた世界一の飛ばし屋が集う大舞台。まさにドラコンの最高峰とも呼べる大会で、ここにREVEワールドチームとして記録に挑戦し続けるモーリス・アレン選手、フィリス・メティ選手、三隅直人選手、齊藤かおり選手が出場、熱戦を繰り広げた。
齊藤選手が出場した Women’s Divisionは、予選で参加者全員の総当たり戦となり、8球10セットの合計80球を打つという、かなり過酷でそれ相応の体力がなければ最後まで戦えない試合形式。ポイント制で、各セットに順位に応じてそれぞれ、50ポイント、100ポイント、200ポイントを獲得し、総合ポイントが高い上位8名がトーナメントマッチ(8球打ち)に進出。トーナメントマッチを勝ち抜いた選手1名が優勝ということとなる。
当日の天気は晴れ、コースはフラット、風はフォローと申し分のないコンディションに。そんななか、齊藤選手は残念ながら21人中15位という成績でトーナメントマッチへの進出はならず。世界の壁を感じる結果となってしまった。
予選では先述のとおり、打つ球数は80球。どういったペース配分で打っていくかも大きなポイントとなるのだが、齊藤選手の場合は前半に体力をセーブ。ところが前半でポイントを獲得できるチャンスにセーブしたりとうまく噛み合わず、ポイントを取り逃してしまう。途中から切り替えて全力で挑んだものの「時すでに遅し」。トータル900ポイントで試合を終えることとなった(カットラインの8位は1350ポイント)。
世界の壁は高いが、土台作りから見直し、技術・スピードを追求していく
以下が齊藤選手のコメント。「私は333ヤードという記録を出しましたが、予選トップのChloe Garner選手は384ヤードという男性でも敵わない記録を出し、改めて世界の凄さを感じました。世界の飛ばし屋は試合を勝ち進むだけあり、平均して技術・スピード・パワー・メンタル力が高い選手が頂点に立っています。そんな中、優勝者は最長記録を出したChloe Garner選手ではなく、マッチで勝ち進んだ予選2位のSandra Carlborg選手が見事5回目の優勝を飾りました。5回の優勝を成し遂げるには常に安定した記録を出す技術とパワー、それに強いメンタルが必要になると思いますが、世界には自分の想像をはるかに超える選手が大勢いて、そんな選手と一緒に戦える大会に、昨年に引き続き挑戦でき、色々と学べたこと、本当にありがたく幸せに感じています」。
今年7月25日、フィリス・メティが406ヤードの世界記録をマークするなど、女子の世界でも飛距離が伸び、ますますレベルが高くなっている「ワールドロングドライブチャンピオンシップ」。その壁はますます高くなるばかりだが、齊藤選手も肉体改造を行なうなど世界基準を見据えて準備してきた。今回は納得いく結果とはならなかったが、相性のいいREVEシャフトを相棒にさらなる飛躍を期待したいところだ。
「世界大会で学んだこと、ワクワクする飛ばしの喜びを世界に伝えること、日本人のプロ・アマ問わず平均飛距離を伸ばすことなど、自分ももっと勉強しながら皆さんに伝えていきたいと思います。今回の反省点をしっかり見つめ、土台作りから見直し、技術・スピードを追求し、またこの地で世界へ挑戦できるよう頑張りますので、今後ともお願いいたします」と最後に締めくくった齊藤選手。まだまだ世界への挑戦は続く。