竹田愼之介がREVOLVER FUを武器にプロテスト合格を目指す
このユーティリティ用シャフトはネーミングが示すとおり、ドライバーシャフト「インパクトボロン・リボルバー」の遺伝子を継承。基本軸にチタンを融合し、重量38~50gと軽く、柔軟性を持たせながらもインパクト時の驚異的な伝達力によりプレイヤーの能力を最大限に引き出すシャフトとして圧倒的な飛距離と方向性の良さを生み出している。
ユーティリティクラブというと、アイアンよりもボールが上がりやすく、フェアウェイウッドよりもシャフトが短く打ちやすい。長い距離をやさしく打てるということでプロゴルファーでさえ今やクラブセッティングに欠かせない存在。高性能なユーティリティ専用シャフトの必要性も高まっていることで、大ヒットシャフトとなった。
そんなREVEOLVER FUの性能に惚れ込み、今年REVEOLVER FUを武器にプロテスト、QTに挑む若者がいる。竹田愼之介。明徳義塾高等学校からオーストラリアへゴルフ留学、現在六甲国際ゴルフ倶楽部で研修生として腕を磨く23歳だ。
オーストラリア留学を経て、プロテストへ挑む
竹田愼之介は1994年、愛媛県に生まれ、幼稚園から中学までサッカーにのめり込んだ。だが小学5年生の時にゴルフを趣味にしていた父に連れられ、たまたまショッピングモールにあったゴルフのパターゲーム機で父と遊びで対決。初めてパターを握ったにも関わらず「いい勝負」となりゴルフの面白さに取りつかれることに。その後、ゴルフの練習場へと父親に連れて行ってもらい、実際にショットしたボールが描く放物線に心を躍らせた。
これが竹田とゴルフの出会いで、中学2年生の頃には本格的にゴルフにのめり込み、競技にも出場。それでもサッカーの部活の合間にゴルフのレッスンを受講するくらいのゴルフの頻度であったというが、中学3年時には四国ジュニアで2位に入るなど好成績を残すようになる。
この好成績に可能性を感じたのが明徳義塾高等学校のゴルフ部のコーチ。この頃にはサッカーよりもゴルフが楽しかったということもあり、竹田と同郷である松山英樹も育てた同校・高橋章夫総監督とも面会し、明徳義塾高等学校に入学、ゴルフ部の一員となった。
とはいえ高校では順風満帆というわけにはいかなかった。高校2年の頃には滋賀県・瀬田ゴルフコースで開催される「全国高等学校ゴルフ選手権春季大会」への出場も決めていながら、大会10日ほど前に不慮の事故により右手手首を裂傷。大会出場を棄権したばかりか、3ヶ月間ほどクラブを握ることもできなかった。ようやく決めた全国大会を棒に振ってしまい、ゴルフへのモチベーションも低下しただろう。右手首に負った怪我も、腱が見えるほど深く、今後のゴルフに対して考え直さなければいけない時期もあった。だが、自分で選んだゴルフを辞めるという選択肢はなく、「ここから必ず這い上がるんだ」という気持ちにブレはなかった。
高校3年間で、四国での高等学校団体戦での優勝はあったものの、個人として主だった成績を残すことはできなかったが、この頃には「プロゴルファー」への憧れの気持ちが沸々と湧いていた。
高校卒業後の進路は監督から「日本の大学へ行くよりも、海外で武者修行してくる方が向いている」という勧めもあり、オーストラリアのゴルフ留学スクール「ディオス・インターナショナル・カレッジ オブスポーツ(DIOS)」の門を叩いた。1年間、オーストラリアで厳しい修行をした後に日本のプロテストを受験する。これが竹田の選択した進路となった。
オーストラリアでは徹底的に体を痛めつけて、身体を大きくした。そして体力面もアップ。これによりボールの飛距離を伸ばすこともできたし、なにより得意だったアプローチ・パターに磨きを掛けた。もちろん海外での文化の違いにも触れ、広い視野を身に付けることもできた。「決して無駄な1年ではありませんでした」と竹田が話すように、高校時代とはまったく違うゴルファーといっても過言ではないくらいの経験を積んで帰国。そして神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部に研修生として受け入れてもらい、日々の業務をこなしながら、練習を積む日々が始まった。
六甲国際ゴルフ倶楽部はいずれも日本屈指のトーナメントコースである東コース、西コース、9ホールながら本格派で知られるパブリックコース、そしてツアープロが絶賛する打球練習場というように、恵まれた施設が揃い、研修生として最高の環境が整っている。研修生生活は間もなく4年。体づくりも終え、そろそろ結果を出さなくてはいけない年数となった。そんな時に出会ったのが、REVEOLVER FUなのである。
REVEOLVER FUを使用してからは、少々タイトでプレッシャーの掛かるホールでも思い切って振り抜くことができています
REVEとの出会いは、師匠でもある石井雄二コーチの誘いもあって、REVEのショップに出向いたこと。ここでレイヴァー・アーマード・レディなどを実際に試打することで、REVEシャフトの性能の高さに魅了された。そしてインパクトボロン・リボルバーがリリースされると同時に、ドライバー(X)、スプーン(XX)、クリーク(XX)にリボルバーを装着してプレーしている。
「自分のスイングはどちらかというと元々スピン量が上がらないタイプで、最近のヘッドの主流である低スピンでは、どうしてもスピン量が少なく、低弾道のボールしか打つことができませんでした。これが大きな悩みだったのですが、リボルバーを使用するようになって、同じヘッドで打ったとしてもスピン量が適正に。理想的な弾道の高さで打つことができるようになったんです。もちろん飛距離も伸びましたし、方向性も上がっています」と話すように、明らかにドライバーの弾道の変化をもたらした。
そしてインパクトボロン・リボルバーの遺伝子を受け継ぐREVEOLVER FUが発売されると早速試してみた。それまでは3Uにはスチールシャフトを装着して使用していたのだが、飛距離を思うように稼げないのと、左へ引っかけてしまう傾向があったために、自信を持って打つことができなかったという。「ユーティリティは好きなクラブではあったのですが、スチールではどうしても不安を持ちながらのショットになっていたんです。ですがFUに替えた途端、多少力んだとしても掴まり過ぎもありませんので、これまでの悩みであった左へのひっかけがまったくなくなりました。ですから、少々タイトでプレッシャーの掛かるホールでも思い切って振り抜くことができています。もちろんドライバー同様、大きなしなり戻りによって、飛距離もかなり伸ばすことができています」。
これまでのスチールシャフトの3Uはユーティリティでありながらも、どこかロングアイアンのような難しさがあり、ショットごとに『行方はボールに聞いてくれ』で、イチかバチかのクラブだったという。ところがREVEOLVER FUに替えてからは、直進性が高くしっかりとターゲットを狙うことができるようになり、自分の思うような弾道で攻めていけるようになったという。しかも飛距離が伸びているので、ホールによってはドライバーの代わりにティーショットでも使用できるようになった。「REVEOLVER FUのおかげで、本当にゴルフが楽になりました」は竹田の心底からの言葉であるのは間違いないだろう。
現在3Uで210~220ヤードの飛距離とのことで、試合での使用頻度は相当高いと話す竹田。REVEOLVER FUを武器に今年のプロテストは並々ならぬ自信を持って挑む。