完全復活へ向けて… 永原総太朗プロが早くも2勝!
REVOLVER+TOXICを武器に、群雄割拠のドラコン界に新たな旋風を巻き起こす!
まず3月10日(土)、開幕戦となる三重県の三鈴カントリークラブで開催された三重大会。立っているのも大変なくらい、強烈なアゲインストが吹き荒れる厳しいコンディションのなか292ヤードをマーク。同記録で並んだ選手との一発勝負のプレーオフ決着となったが、しっかりと枠に収めた永原プロが勝利。見事な開幕Vを成し遂げた。
「開幕戦ということで自分自身、相当気合が入った試合となりました。投入したクラブはREVOLVER+TOXICという最強の組合せ。自信を持って挑んだ試合ではあったのですが、ひとつ不安材料が。それは使用球。大会で決められたボールを使用することがルールとなっており、実際このボールがどんな性質でどんなスピン量なのかもわからない状態、つまりほとんどぶっつけ本番に近い状態での開幕戦となったわけです」と永原プロ。
大会に於いて非常に重要視されることとなったボールの性質。これを試合の中で把握し、それに対応することがひとつのポイントとなった。実際打ってみるとどの選手もスピン量の多さに手こずり、アゲインストと相まって、思うように記録が伸びない。そんななか、スピン量を抑えながら最長飛距離を叩き出したのが永原プロだった。
「打ちながら調整するという難しい試合となりましたが、そんななかでこの記録を出せたのはやはりTOXICに助けられた部分が多かったと思います。思い切って振り抜くとどうしてもボールが吹き上がってしまうなかで、スピン量を減らすスイングをしながらも、飛距離を出すことができたのはTOXICの際立ったスピンコントロール性能のおかげだと思うんです」。
プレーオフは両選手が同時間内に3球打ち、勝利した選手が優勝。当然、思い切ったスイングで飛距離を伸ばしたい部分もあるが、強風が吹き荒れるコンディションでは枠内にボールを残せるかどうか。まさに賭けのような勝負。実際、決着は枠内にボールを入れ、記録を残した永原選手に対し、対戦選手は枠内にボールを残すことができなかった。プレーオフという高ぶる緊張感の中、3球中2球を枠に入れることに成功した永原選手はTOXICの方向性の高さに「助けられました」と話す。
腰痛を克服し、復活を印象付ける。ファールにはなったものの、イメージ通りのボールも
続く3月17日(土)・18日(日)に三豊ゴルフクラブで開催された鹿児島大会は、なんと1日に3試合、つまり2日間で6試合を戦うという過酷な大会となった。実は永原選手は一昨年夏ごろから腰痛に悩まされ、昨シーズンはこの影響から思うようにスイングすることすらできず、結果を残すことができなかった。痛み止めを打ちながら試合出場を続け、「もう腰痛は治らないかも」とまで深刻な状況ではあったのだが、昨年オフに様々な治療に取り組み、なんとか克服。全力でのスイングができるようにまで回復した。ただ6試合というのは永原選手にとってあまりにもハードスケジュール。腰痛は癒えたとはいえ、トレーニング不足は明らかで、体力面が続かなかった。
そんななか、1日目の第二試合で351ヤードを記録、見事優勝を勝ち取った。この試合での収穫は多く、まず全6試合を腰痛なく戦い切れたこと。そして使用球への対応だ。1日1試合では、あまりにも打てる球数が少なく、結果を残すためには調整に充てる余裕はないが、6試合なら本番でありながらも調整に充てることが可能。試合でありながら、今後の試合を見据えながら経験値を上げることができたという。特に1日目の第二試合で優勝できたことで2日目は色々と試し、そして考えながら試合に挑む余裕すら持つことができた。
この鹿児島大会で優勝した試合ではボールのスピン量を抑えるためREVOLVERのフレックスをXからXXにチェンジ。これが功を奏し、またグリップも工夫した結果、ある程度振りにいきながらもボールのスピン量を減らすことに成功した。さらに3試合目にはファールにはなったが、かなり良い感触のボールを1球打てたことも大きな収穫だ。わずか1球だが、この1球は今後の試合に大きなヒントを与えてくれたという。そしてこの1球から新たな伝説がスタートしたのかもしれない。
「世界大会へ出場し、リベンジを果たしたい」
「開幕してすぐに2試合で優勝できたことは本当に嬉しいです。腰痛に悩まされていたこともあって不安だらけのシーズンインとなりましたが、腰痛も克服でき、こうして結果を残すことができたことはまだまだ上を目指すことができるということ。これからも優勝を積み重ねていくことができれば」と喜びを話してくれた永原選手。今後の目標はメジャーリーグの試合でより多くポイントを稼ぎ日本大会のシード獲得。もちろんその先に見据えるのは世界大会だ。「これまで4度、世界大会に出場していますが、昨年は行けなかった。実は4度の世界大会のうちの2度目の世界大会では4人中2位に入ればベスト36まで行くことができたんです。ところが肝心なところで力んでしまって、思うようなボールを打つことができず、悔しい思いをしました。あの試合での悔しさはいつまでも脳裏に残っていて、打ち消すには、世界大会でベスト36に残ることしかないと思っています。リベンジするためにも世界大会への切符は手にしなければ」と今も悔しさをにじませる。
腰痛に悩まされている間、他の選手のレベルも向上し、実力が拮抗した群雄割拠となっているドラコン界。そんななかで世界大会の切符を掴むのは並大抵なことではない。そのためには今以上にREVOLVER+TOXICをさらに使いこなし、理想のボールをどのような身体の動きで生み出すことができるか。これを追い求めている。
「TOXICは本当に良い弾道のボールを打つことができますので、頼りになるヘッドです。ボール初速も速く、弾き感が相当優れていますので、飛距離のアドバンテージを稼ぐことができるはずです。しかも方向性についても素晴らしく、左右にブレが少ない。ウェイトの調整ができるのも魅力で、今後試合をこなしながら、ボールの相性のいいセッティングを探っていく予定です。かなり理想とするセッティングに近づきつつありますので、REVOLVER+TOXICなら理想を現実にできると信じています」と語気を強める永原選手。
腰痛を克服し、完全復活間近を印象付けた永原総太朗。まだまだ進化は止まりそうにない。