2025.07.02

石田可南子プロがルートインカップで10位フィニッシュ!

–Professional Golfer Information

優勝争いのなかでのトップ10入り――
石田可南子プロ、飛躍の3日間

石田可南子プロが、ステップ・アップ・ツアー「ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディス」で魅せた3日間の熱戦は、ツアーの流れを一変させる可能性を秘めた輝きを放っていた。
 

これまで予選落ちが続いていた中での躍進。プレーヤーとしてのタフネス、技術の成熟、そして心の強さが随所に光った今大会は、彼女の今季における真のスタートラインとも言えるだろう。

“静かな”スタートから一転、2日目に爆発した石田のポテンシャル

初日こそ2バーディ・1ボギーの“静かな”1アンダー、28位タイ発進。本人にとっても決して満足のいく内容ではなかったかもしれないが、随所に光るショットと安定感のあるパッティングからは、確実に調子が上向いている兆しが感じられた。
 

そして、迎えた2日目。石田プロの持つ潜在能力が一気に解き放たれる。スタートからリズムよくフェアウェイを捉え、アイアンショットはピンをしっかりと狙い打ち、そして何よりグリーン上での自信に満ちたパッティングが冴えわたった。12番、13番では圧巻の連続バーディ。ノーボギー、5バーディでこの日ベストスコアタイの「67」をマークし、スコアをトータル6アンダーまで一気に伸ばして4位タイへと大躍進した。
 

そして最終日。優勝争いの緊張感が漂う中、首位とわずか2打差という絶好のポジションからのスタートだった。前半はパーを積み重ねながら、我慢のゴルフが続く。それでも焦ることなく、自分のペースを守りながら迎えた9番パー5では、絶妙なアプローチと落ち着いたパットで待望のバーディを奪取。
 

これで流れに乗るかと思われた後半だったが、13番と16番で痛恨のボギー。それでも崩れることなく最後まで粘りのプレーを見せ、トータル5アンダー、堂々の10位タイでフィニッシュを果たした。フィールド全体のスコア状況から見ても、石田プロのパフォーマンスは決して偶然ではない。むしろこの順位は、今後の飛躍を告げる“序章”に過ぎないようにも映る。
 
 
 

REVEシャフトとの信頼関係が生み出す、攻めのゴルフ

彼女の持ち味であるしなやかなスイングと、コース戦略に裏打ちされた精度の高いショット。これらを可能にしているのが、彼女が長年信頼を寄せているREVEのシャフト群だ。
 

ドライバーとフェアウェイウッドに採用されている「VERSION 5」は、ワンフレックスながら大型ヘッドとの相性も良く、しなり戻りの速さと寛容性を高次元で両立。軽量でありながらもトルク値“5”を最大限に活かした設計が、切り返しからインパクトまで一気に加速するような“フルスロットル”の挙動を生み出す。クラブ全体の操作性を高めることで、どんな状況でも冷静に攻めのゴルフができる点が、石田プロのプレースタイルと驚くほどフィットしている。

さらに、ユーティリティとアイアンに装着されている「I.ELEVATION」は、カーボンとスチールの特性を見事に融合させたシャフトで、スイングのスピード感と再現性の高さを両立。特に風のある中での方向性や、ターゲットまでの距離感がシビアな場面でも、安定した高弾道を実現することで知られている。プレッシャーのかかる場面でもクラブに任せて振り抜ける安心感は、技術をさらに引き出す武器となり、石田プロのラウンドに落ち着きと余裕をもたらしている。

予選落ちの連続からの復活劇――ここが真のスタートライン

シーズン序盤は苦しんだ。開幕からの3戦で予選通過が叶わず、ようやく前週のプレナスレディースで予選を通過したものの、順位は40位タイと決して満足のいくものではなかった。しかし、それらすべての試練を乗り越えての今大会でのトップ10入り。これは、単に順位という数字を超えた“成果”であり、努力が結果へと結びついた瞬間でもあった。自信と希望を胸に、石田可南子プロのシーズンは、今ここから加速を始める。
 

ツアーで繰り広げられる1打1打には、見えない積み重ねがある。日々のトレーニング、ギアへのこだわり、そして悔しさを糧にしてきた経験の数々。石田プロの背中には、そんな重みと覚悟が確かに宿っている。REVEシャフトという信頼のパートナーとともに歩むその姿は、これからのゴルフ界における“希望の一打”として、多くのファンに勇気を与えてくれるだろう。
 

2025年シーズンは、まだ始まったばかり。しかし、その歩みは確実に前進している。勝利の女神がほほ笑む瞬間――。石田可南子プロが満面の笑みでトロフィーを掲げる日が、近づいていることを、今大会の戦いぶりが力強く物語っている。