SkyレディースABC杯でアマチュア・後藤あい選手が優勝!
–Golfer Information
16歳の衝撃――
後藤あい、史上7人目のアマチュア優勝
2025年10月、兵庫県・ABCゴルフ倶楽部。まだまだ暑さの残るなか開催された「SkyレディスABC杯」は、ステップ・アップ・ツアーの中でも唯一となる4日間大会。その最終日、ギャラリーの視線を一身に集めたのは、まだ16歳の高校2年生――後藤あい選手。結果はトータル4アンダーの284。2位に1打差をつけて、堂々の優勝を果たした。ステップ・アップ・ツアーにおけるアマチュア優勝は史上わずか7人目。記録にも記憶にも残る快挙だった。
苦境からの覚醒、怒涛の3連続バーディで掴んだ栄冠
後藤選手の4日間は決して平坦ではなかった。初日は持ち前のショット力でスコアを伸ばし、69の好発進。2日目は安定したプレーでパープレーにまとめ、3日目に再び70とスコアを動かして首位で最終日を迎えた。しかし、勝負の最終日は序盤から試練の連続だった。ショットのキレを欠き、前半は思うようにバーディチャンスを作れない。11番を終えてバーディなしの4ボギー。誰もが彼女の優勝を半ば諦めかけたそのとき、16歳のアマチュアは見せた。16番、17番、18番――怒涛の3連続バーディ。最終ホールを沈めた瞬間、拳を握りしめたその表情には、幼さではなく確固たる意志があった。
優勝インタビューで語った言葉も印象的だった。「まさか優勝できるとは思っていなかった。前半は本当に苦しかったけど、最後にバーディを重ねられてよかった。うれしい気持ちと、ホッとした気持ちが入り混じってます」と素直に笑う。その一方で、「優勝できたのは自信になるし、来週もいい順位で上がれるように頑張りたい」と冷静に次を見据えていた。彼女の口から迷いのない声で語られた夢――「海外で活躍できるプロになりたい」。その言葉に、周囲の誰もが将来のスターの姿を見た。

REVEシャフトが導いた精密ショット、勝利を支えた“信頼のしなり”
後藤あい選手は神戸市出身。父の影響で3歳からゴルフクラブを握り、着実に力をつけてきた。全国中学校選手権優勝、兵庫県アマチュア選手権優勝、日本ジュニア6位、日本女子アマ8位と、すでに輝かしい実績を積み上げている。ドライバーの平均飛距離は260ヤード。身長167センチの恵まれた体格としなやかなスイングで、飛距離と安定性を兼ね備える。
そして、彼女のプレーを陰で支えてきた存在がある。それが、REVEシャフトだ。後藤選手が長く愛用するのは、ツアーでも高い評価を得ており、特に信頼を寄せているのが、ユーティリティ用シャフト「REVOLVER FU」。インパクトボロン・リボルバーのDNAを受け継ぐハイブリッド専用設計で、カーボンとスチールそれぞれの特性を高次元で融合。抜群の安定感と振り抜きの良さを兼ね備えた、まさに“攻めのゴルフ”を体現するシャフトだ。
世界を見据える新星、後藤あい選手とREVEが描く未来の軌跡
キャディを務めたのは、後藤選手のコーチであり、REVEの性能を熟知する石井雄二氏。彼の的確なアドバイスと、後藤自身のシャフトフィーリングへの信頼が、今回の勝利を呼び込んだと言ってもいい。「REVEのしなりを感じながら、自分のタイミングでスイングできる」と語る後藤。クラブと体の一体感がスイング全体を支配し、ショットごとに確かなインパクトを生み出す。特に最終日の終盤、風が舞う状況で見せたユーティリティショットの正確さは圧巻だった。
ゴルフ界において、クラブと選手が一体となって結果を残すケースはそう多くない。だが、後藤あいとREVEの関係は、単なる“使用”を超えている。REVEの開発思想――「感性を引き出す設計」「スイングを邪魔しない応答性」――が、彼女の繊細なフィーリングと高い再現性に見事に融合しているのだ。
まだ16歳。だが、そのスイングにはすでにプロの風格が漂う。ショットごとに変化するライに対応しながらも、最後までリズムを崩さない。ピンを狙う勇気、トラブルからリカバリーする冷静さ。REVEとともに成長してきた彼女は、いま確実に“世界を見据える選手”として形を成し始めている。
SkyレディスABC杯での勝利は、単なるひとつのトーナメント制覇ではない。後藤あいという新星の登場、そしてREVEというブランドが支える“次世代の可能性”を象徴する一勝だった。
静寂の中に響くドライバーショットの音。その先に描かれる弾道は、REVEの力を借りながら、確かに未来を指している。彼女のキャリアがどんな軌跡を描いていくのか――REVEとともに、その物語はまだ始まったばかりだ。





