2020.07.22

ステファン・スコッティ選手 ロングドライブというスポーツはとにかく刺激的。


Professional Golfer Information
日本でも盛り上がりを見せるドラコン競技だが、もちろん本場は米国。想像もつかないパワーと飛距離で驚異的な記録を次々と打ち立てるモンスターたちが集う「WLDC世界ドラコン選手権」は例年オクラホマ州タッカービルにあるウィンターワールドカジノ&リゾートのウインスターゴルフコースで開催され、全米各地、さらには日本、アジア、オセアニア地区で予選を勝ち抜いた選手たちが「世界一の飛ばし屋」の称号を目指し、毎年文字どおりの熱い戦いを繰り広げている。
世界ドラコン選手権で今や最もホットで注目度が高いギアがREVEだろう。世界中のモンスターがREVEのポテンシャルに惚れ込み、片腕として試合へ挑む。まさに、世界一の飛ばし屋へと導くシャフトとして評価は高騰中だ。
そんなREVEシャフトを使用して世界ドラコン選手権での優勝を目指す選手のひとりがステファン・スコッティ(Steffan Scutti)。1992年、オーストラリア・メルボルン生まれの28歳で、201㎝・102㎏のビッグサイズから繰り出すショットは驚異的。2019年オーストラリア選手権において最長飛距離352m(384y)を記録して優勝を飾るほどの実力の持ち主、ステファン・スコッティ選手にドラコンの魅力や夢を聞いてみた。

ステファン・スコッティ選手


 

ボールを誰よりも飛ばすことだけに全神経を集中させ、自分が培ってきたものすべてを注ぎ込まなくては勝てない。ロングドライブというスポーツはとにかく刺激的。

 

―ステファン・スコッティ選手、よろしくお願いします。早速ですが、これまでの自身の主な戦績を教えてください。
 

ステファン・スコッティ選手 
2019年オーストラリア選手権での優勝です。その試合での最長記録352m(384y)を達成しての優勝になりました。ちなみに最高ヘッドスピードは64.3メートルm/s、最高ボールスピードは92.89m/sです。
 

―ドラコンをはじめるきっかけというのは?
 

ステファン・スコッティ選手 
私が所属しているゴルフクラブの当時のヘッドプロから推薦されたのがきっかけ。当時私は所属クラブで最も飛ぶ選手でしたし、州のチームの中でも一番飛ぶ選手だったんです。それを見てヘッドプロが「ドラコンにチャレンジしてみないか」と。彼のおかけでドラコンを始めることができました。それからはこのスポーツに夢中ですね。ドラコンを始めて、本当に楽しいです。
 

―ドラコンの魅力というのは?
 

ステファン・スコッティ選手 
ロングドライブというスポーツはとにかく刺激的。ボールを誰よりも飛ばすことだけに全神経を集中させ、自分が培ってきたものすべてを注ぎ込まなくては勝てないんです。常にとても厳しい戦いとなりますが、試合はドラマティックで本当に楽しい。ミスやスイングを失敗することもありますが、日ごろの練習で強いパワーを蓄え、強力なスイングと飛距離を常に追い求めています。
 

ヘッドはロフト3度のTOXICをメインに、シャフトはレイヴァー・アーマード・レディがお気に入り

―ところで、使用するREVEシャフトのスペックは?
 

ステファン・スコッティ選手 
ヘッドはロフト3度のTOXICをメインに、シャフトはレイヴァー・アーマード・レディがお気に入り。2インチのチップをカットした60グラムのXを使用しているので硬さ的にはXXX相当になっているにも関わらず、シャフトの中央に近づくにつれて良いしなりが感じられます。REVEシャフトの一番気に入っている理由は高品質素材のシャフト。それはとても軽いのに強度が高く、それでいて強靭なしなり戻りを作れます。
 

 

―デザインは?
 

ステファン・スコッティ 選手
カラーラインナップがとにかく豊富で選ぶ楽しみもありますし、デザインも大好きです。
 

―遠くへ飛ばす秘訣というのは?
 

ステファン・スコッティ選手 
いかにボールの距離を伸ばすか。その秘訣は大地の力を利用することだと思っています。多くの方々が、スイングスピードを上げることが重要だとおっしゃいますが、本当の秘訣は地面反力。地面を踏み込むことで1.5~2倍の力が生まれるのが地面反力で、地面反力が生み出した回転スピードをヘッドスピードに変換することによりビッグドライブを生み出すことができると思っています。
 

―普段はどんなトレーニングをしているのですか?
 

ステファン・スコッティ選手 
ジムでのトレーニングに長時間費やしています。ジムでは強力な複合トレーニング(重いリフト)と多くのストレッチ、そしてモビリティ(機動性)ワークなどを行なっています。
 

―トレーニングで特に重点を置いていることとは?
 

ステファン・スコッティ選手 
ジムでのトレーニングとは別に、1日に最低100球はボールを打つこと。しかし強調しておきたいのは、ドラコンにおいてスイングで地面に力を加えることで跳ね返ってくるエネルギー、地面反力の利用を学ぶことは非常に重要であり、多くのプライオメトリックトレーニング(素早く筋肉が伸ばされた直後に伸長反射により筋肉を収縮させることで素早く強い力を出せるという性質を利用して強い力を出せるようトレーニング)を行なうことが重要。スイングの力学を学ぶことはジムでのトレーニングと同じくらいに必要だと思っています。
 

―これからの目標を教えてください。
 

ステファン・スコッティ選手 
そうですね、具体的な数値でいうと、クラブスピードを67mps、を98mpsにまで上げること。試合でいうと、パースウエスタンオーストラリアでのオーストラリアのチャンピオンタイトルを守ることです。
 

―遠くに飛ばしたいと思っているアマチュアゴルファーへのワンポイントアドバイスをお願いします。
 

ステファン・スコッティ選手 
アマチュアのドラコン選手たちに伝えたい私のヒントは、やはり地面反力の使い方を学ぶことです。上体を全力で速く回転してももちろんドラコン向けのスイングはできますが、地面反力を学び、活用することで、真の力を得る事ができるはずです。
 

―夢は?
 

ステファン・スコッティ選手 
いつか世界選手権に優勝することです。オーストラリアだけでなく、全世界で最強のロングヒッターとして知られることは、考えられないほどの業績となるはず。そしてワールドツアーに出場し、世界中のどこでもプロゴルファーとしてサーキットのツアーカードを獲得することができればいいですね。