2021.02.03

井上 希プロ ステップ・アップ・ツアーでの優勝を目指す!


–Professional golfer information
正確無比なアイアンショットを武器にレギュラーツアーで活躍してきた井上希プロ。ほっそりとした体形とキュートな笑顔は、街角で見かけてもプロアスリートとは思えないルックスで、多くのファンから愛される美人プロのひとりだ。お手本のような美しいスイングと卓越したショートゲームの技術は女子プロ界屈指。このほどREVEシャフトを使用するようになり飛距離アップはもちろん、安定感の向上にも成功、ステップ・アップ・ツアー優勝へチャレンジ!

井上 希プロ


取材地/REVE本社
 
 

リボルバーを使用することで飛距離アップはもちろん、方向性の安定度も増し、ステップ・アップ・ツアーでの優勝を目指す!

3度目の挑戦となった2009年プロテストでは見事3位で合格し、その後、2012年のスタジオアリス女子オープンでは10位タイ、ヨネックスレディースでは8位タイ、2013年のリゾートトラストレディスでは21位タイ、2014年のダイキンオーキッドレディスでは15位タイなどレギュラーツアーでも上位入賞を果たしてきた井上希プロ。近年は故障の影響もあって、レギュラーツアー出場から遠のいているがスイングを再構築。2020年はステップ・アップ・ツアーにも8試合出場し、納得できる成績は残せなかったものの復活への手ごたえを掴んだ。ショットメーカーの実力は誰しも認めるところで、新たに手にした名器・リボルバーの飛距離はさらなる高みのステージへと導くはず。“ノンちゃん”こと井上希プロにREVEシャフトの魅力を聞いた。
 
 

井上 希

「パーオン率さえ上げることができれば、上位で勝負できる」

――キュートなルックスとは裏腹に切れ味のあるアイアンショット、そして“達人”ともいわれるアプローチショットが売りの井上プロ。2020年シーズンはステップ・アップ・ツアーを中心に試合に出場しました。2021年シーズンと統合はされていますが2020年に関しては全試合出場です。まず2020年シーズンを振り返っていただけますか?
 

井上希プロ
全試合に出場しましたが、残っているのは“悔しい”という思いだけかも。予選を通過できたのは1試合だけですし、全体を通して2日目の後半にもったいないプレーをしてしまうことが多かっただけに、自分自身、もどかしさが残ってしまう1年でしたね。
 

――試合の終盤で思うようなプレーができなかった。
 

井上希プロ
そうなんです。試合後半になるにつれて、パーオン率が下がってしまい、バーディチャンスどころかパーを拾うのがやっとという感じで・・・。今後、改善しなければいけない部分です。
 

――井上希プロというとショットメーカーのイメージが強いのですが。
 

井上希プロ
ほかのプロに比べて飛距離が出ない分、ボールを曲げないのが私のプレースタイルなんですが、得意とするショットの不調が結果に表れてしまったように思います。
 

――そういったなかでも掴んだものもあったのでは?
 

井上希プロ
パッティングやアプローチに関しては以前から得意にしていましたし、2020年の試合でも悪くはなかったので、もう少しパーオン率さえ上げることができれば、上位で勝負できるんじゃないかと思っています。
 

――セカンドショットの精度を上げることが課題ですね。
 

井上希プロ
そうなんです。今は常にセカンドショットを中心に考えながら、練習に取り組んでいます。
 

――レギュラーツアーでも活躍してきた井上希プロなので、やっぱりもう一度、レギュラーツアーでも戦いたいのでは?
 

井上希プロ
もちろんそうですね。レギュラーツアーの素晴らしさは肌で感じていますので、もう一度あの舞台で戦うことを目標に、日々練習しています。
 

――2020年春からコロナの状況が悪化し、ステップ・アップ・ツアーも中止が相次ぎました。そんななかでモチベーションを保つのは大変だったと思うのですが、自粛期間中などはどのように過ごされていましたか?
 

井上希プロ
春から夏頃は、試合に向けて調整しても中止の繰り返しで、正直モチベーションを保つのはしんどかったですね。8月が私の初戦になったのですが、それまで試合の空き期間が長かったので、試合勘を取り戻すのも大変でしたし、かなり緊張しました。その後予選落ちが続いて結果を残せなかった分、2021年はもう一度がんばろうという気持ちも湧いてきていますし、オフ期間中も試合の反省を活かして色々取り組んでいるので、2021年シーズンがすごく楽しみ。初戦から全力でプレーして、上位に入れるようにがんばっていきます!
 

井上 希

――美人プロとして人気の井上希プロプロなんですが、2019年6月放送された「ゴルフサバイバル」に2度目の出演。若手女子プロ10選手が100万円をかけてシュートアウト方式で戦うまさにサバイバルな戦いだったんですが、惜しくも8番グリーンで大事なパッティングを外して脱落、試合後は悔し涙も流しました。この放送回はすごく反響があったのではないですか?
 

井上希プロ
知り合いの方からはもちろんですが、ゴルフ場でお会いしたまったく知らない方からも「ゴルフサバイバル見たよ」って声を掛けられることもあって、思った以上に反響がありました。ゴルフサバイバルには2回出演させていただいているんですが、1回目はあまり要領もわからず、とにかくチャレンジだけの精神で出たのですが、2回目ともなるとなんとしても勝ちたいって気持ちになっちゃいまして・・・。自分でもまさか泣くとは思ってなかったので、すごく恥ずかしかったですね(笑)。
 

――泣いちゃうくらいに悔しかった?
 

井上希プロ
それはもう(笑)。パーオンしているのにも関わらず3パット。しかも下からの返しでラインもわかっていましたし、思った通りのラインに打てたのに、読み間違いで・・・。得意のパッティングで負けちゃったのはほんとに悔しいかったですね。
 

――もし次に出演する機会があれば?
 

井上希プロ
なんとしても優勝したいですね。
 
 
 

「以前使用していたシャフトに比べて、弾道がほぼ変わらないのに飛距離が伸びてる。しかもブレが少ないんです」

――そんな井上希プロですが、ウッドのシャフトをすべてREVEのシャフトに組み替えたそうですね。
 

井上希プロ
そうなんです。ドライバーと3番ウッドがリボルバー、5番ウッド、7番ウッドにフェアウェイウッド専用のリボルバーFWを組んでいます。今後ユーティリティにもFUというユーティリティ専用シャフトを組んでいただく予定です。
 

――リボルバーは軽くて柔軟性を持たせながらもインパクト時の力の伝達力が良く、スチールに近い打球感を持たせています。軽量かつしなり戻りのスピードはREVEオリジナルのポテンシャルなのですが、初めて打った時の印象を教えてください。
 

井上 希

井上希プロ
Sの硬度を打ったのですが、思った以上にしなるので、びっくりしたというのが第一印象。柔らかすぎるような感覚で、正直ちょっと不安はありましたね。ただ以前使用していたシャフトに比べて、弾道がほぼ変わらないのに飛距離が伸びてる。しかもブレが少ないんです。軽量で振り心地も良いですし、当たり負けもしないので、楽に飛距離を出せるシャフトだというのが今のリボルバーのイメージなんです。それに私の場合、調子が悪くなるとスイングの切り返しのタイミングが速くなってしまうんですが、そんな場合でもヘッドの走りでタイミングを合わせてくれる。ほかのシャフトではまず考えられない性能ですよね。
 

――飛距離はどれくらい伸びましたか?
 

井上希プロ
10ヤードは伸びているんじゃないでしょうか。ほかのプロと比べてヘッドスピードが速い方ではないので、びっくりするくらい飛距離が伸びるというわけではないのですが、私の場合、リボルバーに替えてから曲がり幅がかなり少なくなりました。低スピンですし、曲がりらしい曲がりがほとんどありませんので、狙いどおりの場所にボールを運べる率が相当上がっています。ティーショットで飛距離を出せない分、セカンドショットの打ちやすい場所にいかにボールを運べるかが私の生命線でもあるので、求めている部分をカバーしてくれる理想的なシャフトだと思っています。
 

――使い心地も良さそうですね。
 

井上希プロ
振りやすくて、エネルギーを生み出すのはシャフトだと改めて認識させてくれています。一緒にラウンドした方には必ずと言っていいほどおすすめしているんですよ。
 

――フェアウェイウッドのフィーリングはいかがですか?
 

井上希プロ
とにかく曲がらないので、パー5でも思い切って2オンを狙うケースも増えてきました。それに操作性も良いので、ドロー・フェードの打ち分けもしやすいですね。
 

――REVEの代名詞といえば、カモフラデザイン。井上希プロはどんなカラーを使っているんですか?
 

井上希プロ
ピンクのカモフラを使っているんですが、めちゃくちゃかわいいですよね。これまでシャフトのデザインにこだわりなんてなかったんですけど、こんなかわいいデザインだと気分も上がりますし、ゴルフがより楽しくなります。
 

――アマチュアへのレッスンをされることもあると思うのですが、REVEシャフトはどんなアマチュアの方に使ってもらいたいですか?
 

井上希プロ
特に男性に多いのが、力任せにスイングしてしまっている方。力任せだと逆にボールにパワーを伝達できなくて飛距離を伸ばせないケースがあるのですが、レーヴシャフトは腕力を使わなくても楽に飛距離を出してくれますし、曲がらないので、ミスショットも減ると思います。ぜひレーヴシャフトの素晴らしさを体感していただきたいですね。
 

――ショットメーカーであり、アプローチの達人でもある井上希プロ。REVEシャフト使用で飛距離も伸び、安定感も増したということで、2021年の試合も期待が膨らみます。井上希プロファンの方々に最後にメッセージをお願いします。
 

井上希プロ
いつも応援ありがとうございます。試合後半にスコアを落とすことが多く、ネットで速報を見ておられる方にハラハラさせてしまっていると思うのですが、2021年の試合ではハラハラドキドキを減らして楽しんで速報を見ていただけるように頑張りたいと思います。変わらぬ応援、よろしくお願いします!
 
 

井上 希

Profile


<井上希(いのうえ のぞみ)>
1988年福岡県出身。愛称は「ノンちゃん」。小学4年生の時に父親に連れられゴルフ練習場で初めてクラブを握る。その練習場で古屋京子プロに出会い、憧れの存在に。その後、古屋プロと同じ沖学園に中学から進学し、本格的にゴルフを始める。高校2年・3年時に日本女子アマに出場。高校卒業後は研修生生活も経験、その後兵庫県に拠点を移し、3度目のプロテストに合格。新人戦加賀電子カップで2位。その後レギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアーで活躍中。