竹山 佳林プロ 抜群の飛距離と正確無比な弾道を武器に無限の可能性を秘める注目プロ
プレーオフを制して2020年「ダイクレレディースカップ」で初優勝を飾る
–Professional golfer information
2020年11月6日、REVEファミリーにとっても歓喜の瞬間が訪れた。2020~2021年ステップ・アップ・ツアー第6戦「ダイクレレディースカップ」(呉カントリークラブ)にて、接戦の末、竹山佳林プロが嬉しい初優勝を成し遂げた。これまで何度も優勝争いを演じながら、あと一歩及ばなかった栄冠。最終日17番で山路晶プロに並ばれ、プレーオフの決着となったものの、2メートルのバーディパットを真ん中からカップインさせ、待望のシーンを掴み取った。ドライバーのシャフトには発売当初から使い続けるリボルバー。そして攻めのゴルフにはなくてはならないシャフトだという、ハイブリッドユーティリティ専用モデルのリボルバーFU。無限の可能性を持つプロ竹山佳林プロとともに歩みを続けてきたREVEシャフトにとっても嬉しい結果となった。この試合を振り返りながら、2021年にかける思い、そしてREVEシャフトの魅力を聞いてみた。
竹山 佳林プロ
取材/REVE本社
3日間連続60台、ボギーも1つだけという驚異的な安定感。プレーオフもバーディで勝ち抜く
――昨年11月ということで、時間も経過してしまっているのですが、応援してきた私たちにとってはまだまだ興奮冷めやらぬところです。まずステップ・アップ・ツアー第6戦「ダイクレレディースカップ」優勝おめでとうございます。LPGA主催競技初優勝のお気持ちをお聞かせください。
竹山佳林プロ
2019年あたりから少しずつ結果は出せていたのですが、応援していただいている方々に胸を張って報告できる結果は出せていなくて、私自身もどかしかったんです。ようやく優勝できて、ウイニングパットを決めた瞬間は「これで良い報告ができるなぁ」って。とにかくほっとしたのが、その時の心境ですね。あまり実感が湧かなかったんですけど、後でたくさんの方からお祝いのメッセージをいただいて、それでようやく勝てたんだって実感しました。
――私たちにとっても嬉しい初優勝です。試合について振り返っていただきたいのですが、3日間首位を守り続けての完全優勝。3日間連続60台、ボギーも1つだけの素晴らしい内容でしたが、この3日間、トータル的に何が良かったんでしょうか?
竹山佳林プロ
試合の1ケ月ほど前からすごくショットの調子が良くて、ダイクレレディースでもとにかくショットが安定していました。それに加えてパットの感覚がイメージどおりで、ライン読みもゲームの画面を見ているようなホールもあったりして、気持ちよくパッティングすっることができていました。
――いわゆるゾーンに入っていた?
竹山佳林プロ そうだったのかもしれませんね。
――最終日は4~6番で3連続バーディもあり、すごく良いゴルフをしていました。ただ1打差の2位タイでスタートした山路晶プロも好調で、17番で並ばれてしまいましたね。この時の心境というのは?
竹山佳林プロ
最終日のラウンド前に、今日もアンダーを出さないと優勝はないだろうと考えていたんです。前半は前日のようにしっかりバーディも獲れていたので、逃げ切れるかなと思ってはいたんですが、山路プロも同じようにスコアを伸ばしてきていましたので、少し焦りが出てきたのかもしれません。バックナインになるとそれまで好調だったパットも決めきれなくなってしまって・・・。10番のボギーがこの試合唯一のボギーなんですが、これも3パット。その後も1メートルのバーディパットを外してしまったり、微妙に狂いが出てきました。17番のパー3は山路プロがピンそばにつけましたので、ティーショットを打ち終わった時点で並ばれるかなって。結局私はパーで、18番での勝負となりました。
――この優勝の大きなポイントとなったのが、18番パー4。ここで竹山佳林プロはティーショットを右のバンカーに入れ、セカンドもグリーン左のラフへ外してしまいます。アプローチショットもグリーンオンはしましたが、ショートしてしまい5メートルのパーパットを残してしましました。並ばれてしまった影響というのはあったのでしょうか?
竹山佳林プロ
並ばれた焦りは少なからずあったと思います。山路プロのティーショットが先だったんですけど、そのボールは引っ掛けてセカンドでグリーンを狙いづらい位置。。それを見た時点で、それまでの私だったら冷静にティーショットはフェアウェイキープを心掛けいてたはずなんですけど、頭に優勝がちらついてしまったのか、右のバンカーに入れてしまいました。
――まさかのバンカーでした。
竹山佳林プロ
そこからはプチパニックで(笑)。3日間を通して、そんなプレーがなかったこともあって焦っちゃいました。バンカーからパーオンできず、アプローチも寄せたい気持ちが強すぎて、5メートルもショートで・・・。
――反対に山路プロはパーがほぼ確実な状況までリカバリーしていただけに、5メートルのパーパットはしびれる状況。そんななかでもねじ込みました。
竹山佳林プロ
普通に考えても、なかなか5メートルのパットを沈めることができないので、こうなった以上は悔いのないパッティングだけはしようと。もし打ち切れなかったら一生後悔するだろうなって。自分の読んだラインを信じて、しっかり打つことができました。
――両選手が11アンダーで並んでホールアウト。決着は18番の繰り返しでのプレーオフ決着となりました。
竹山佳林プロ
正規の18番ホールで緊張しすぎたせいか、プレーオフは不思議とそれほど緊張しなかったんです。ピンチの状況から、プレーオフに持ち込めたという自信が、どこか気持ちに余裕を持てていたんじゃないかなって思います。
――プレーオフ1ホール目。山路プロが長いバーディパットを外したのに対し、竹山佳林プロはカップ左2メートルにつけてバーディパットを真ん中からカップインさせて結着。
竹山佳林プロ
最後のパットはもちろん緊張もあったのですが、この3日間で決めることができていた距離でもありましたし、外したら2回目で頑張ればいいやって、開き直って強い気持ちで打つことができました。
――派手なガッツポーズはなく、笑顔が印象的でした。
竹山佳林プロ
以前から優勝を決めた時のイメージは自分の中にはあって、派手なガッツポーズないだろうなって思っていたんです。実際優勝を決めてみると、「あっ、やっぱり本当にしないもんだなって(笑)」。無観客というのもあったんですけど、周りからは佳林ちゃんらしいねって言われちゃいました。
タイトなホールでも狙ったポジションにボールを置くことができましたし、飛距離も出ますので、セカンドショットで楽にピンを狙えたり、REVEさんのシャフトの性能の高さを再認識しました
――この3日間、ボギーは1つだけということで、ショットの安定感が際立っていたと思うのですが、ドライバー、3番、5番のフェアウェイウッド、3番、4番のユーティリティにREVEシャフトを組むセッティング。この試合でもREVEシャフトの効果は感じられましたか?
竹山佳林プロ
もちろんです。ショットの方向性、正確性はREVEさんのシャフトを使わせていただいてからすごく向上しました。ダイクレレディース開催コースの呉カントリークラブはタイトなホールがあったり、ワイドでもここにボールを運ばないとバーディは獲れないよっていうホールが多いんですけど、そういったホールであっても理想のポジションにボールを置くことができたりして、方向性の良さに助けられました。飛距離も出ますので、セカンドショットで楽にピンを狙えたり、REVEさんのシャフトの性能の高さを再認識しましたね。
――改めてドライバーに装着しているリボルバーの魅力を教えてください。
竹山佳林プロ
スイングにすごくマッチしていて、とにかく振り心地の良いシャフト。スイング中はしなりを感じながらもしっかり感もあって、振り遅れもありません。リボルバーを使用してから飛距離を伸ばすことができましたし、方向の安定性もかなり上がりました。振りにいっても大きなブレに繋がりませんし、ミスヒットでも思ったほど飛距離も落ちない。色んな場面で助けてもらっています。それに軽量なので3日間、ダイクレレディースのような緊張感のあるプレーが続いていても疲れが少ないんです。プレーオフでイメージどおりのボールが打てたのも、リボルバーの軽量でありながらもブレの少ない直進性の高さに支えられた部分はあったと思います。
――ハイブリッドユーティリティ専用モデルのリボルバーFUも竹山佳林プロのお気に入りですね。
竹山佳林プロ
そうなんです。最近新しいヘッドに組み替えていただいたんですが、さらに飛距離が伸びているんですよ。飛距離が出るにも関わらず、高弾道なので硬いグリーンでもボールを止められる。ダイクレレディースでボギーが1つだけだったのも、ピンポイントで狙っていけるFUの精度の高さもあるはず。LPGAでは試合のトータルヤーデージがどんどん伸びてきているので、ユーティリティを使用する場面が増えてきているのですが、2オンを狙えるパー5ではなるべく狙っていくようにしているんです。私にとってなくてはならないシャフトです。
――コロナも少し落ち着いてきた兆しもあり、ステップ・アップ・ツアーも2020年が統合され、まだまだこれから長丁場が始まります。今まであと一歩届かなかった優勝を手にしたことで、2勝目・3勝目の期待が膨らみます。2021年はどんなシーズンにしていきたいですか?
竹山佳林プロ
1勝できたことはもちろん嬉しいのですが、2勝できれば本当のプロだと言われることも多いので、今シーズン中に2勝目を手にしたいですね。
――現在年間獲得賞金4位。ステップ・アップ・ツアー賞金女王も視野に入ってきました
竹山佳林プロ
賞金ランキングの1位・2位は翌年のレギュラーツアーの前半戦に出場する権利が得られるので、せっかく1勝できましたし、賞金女王を目ざして頑張っていこうと思います。
――今後が楽しみですね。期待しています。
竹山佳林プロ
ありがとうございます。頑張ります!
Profile
<竹山 佳林(たけやま かりん)プロ>
1996年6月20日生まれ。兵庫県尼崎市出身。ジュニア時代から注目を集め、中学時代は兵庫県ジュニア、兵庫県中学生ゴルフ選手権などで優勝。高校時代はアメリカ・フロリダ州で開催されたFCWTジュニアゴルフクラシックに出場し、見事優勝。高校卒業後、初めてのプロテストでは涙を飲んだが、6回目となった2016年プロテストでは5位タイで合格を果たした。170センチという長身から繰り出すドライバーの飛距離は250ヤード超。2019 姫路オープンゴルフフェスティバル優勝、2020~2021年ステップ・アップ・ツアー第6戦「ダイクレレディースカップ」優勝。ステップ・アップ・ツアー年間獲得賞金4位(2021年2月現在)。所属・フリー。