2021.04.02

荒木美友選手 30g台の超軽量シャフト、リボルバーRRを武器にさらなる高みを目指す

30g台の超軽量シャフト、リボルバーRRを武器にさらなる高みのステージを目指すアスリート選手


–Professional golfer information
大手前大学在学中は日本女子学生ゴルフ選手権で2位タイとなるなど注目を集め、プロ転向後も日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯に出場するなど、レギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアーに数多く出場してき荒木美友選手。プロテストは通過していないものの、数多くのミニツアーに出場して腕を磨くと同時に、3年をかけてLPGAティーチングプロ資格取得にもチャレンジ中。内に秘めた闘志をあまり表に出さず、試合中はクールなアスリート系プレーヤーではあるが、普段はキュートな笑顔と透明感で周囲を和ませる存在。いち早くREVEシャフトのポテンシャルに気づき、安定感のあるプレーを展開してきたが、最近ではREVEでのなかでも特に軽量で柔軟性を持つリボルバーRRを使用する。今回はティーチングプロA級ライセンス取得へ向けて準備を重ねる荒木美友選手にインタビュー。

荒木美友選手


 
 

「コロナの影響で2020年の台湾ツアー出場は1試合だけでしたが、この経験はきっと将来の糧になるはずなので、しっかりとプレーに活かしていきたいと思っています」

――コロナ禍により、2020~2021年のゴルフ界は大きく混乱しました。台湾ツアー出場権を持つ荒木美友選手にとってもコロナの影響は大きかったのではないですか?
 

荒木美友選手
プロ資格がなく、制度変更で日本国内でのツアー出場ができなくなってしまったので、試合経験を積むべく、2019年11月に台湾ツアーのQTを受験。15位で2020年の台湾ツアー出場権を手にすることができました。シーズン初戦の1月の試合には出場できたのですが、以降はコロナの影響で渡航できなくなってしまい、当然ですがそれ以降台湾には行けていません。フル参戦できる資格をいただいていたので、とにかく残念ですね。
 

――台湾ツアーに出場するきっかけは?
 

荒木美友選手
日本のLPGAの試合に出場することができなくなってしまいましたので、とにかく試合に出場したい一心。同じ状況となったほかの日本人選手も試合を求めて、かなり受験していました。
 

――日本ではあまり馴染みのない台湾ツアーですが、日本のLPGA主催競技とは雰囲気は違いますか?
 

荒木美友選手
やはり言語が違いますから、色んな場面で物事がスムーズにいかないことは多かったかな。でも台湾の選手はすごくフレンドリーで、片言の日本語だったり、英語だったりでどんどんコミュニケーションを取りに来てくれたので、思った以上に楽しく過ごすことができました。
 

――異国での試合出場は色々と刺激があるはず。
 

荒木美友選手
日本との違いはやっぱりコースセッティング。芝がティフトンでふわふわしていたり、グリーンがかなり重かったり。フェアウェイを外すとブッシュみたいに深いラフだったりで。現地の選手たちがどんな攻め方をするのかすごく興味が湧きましたし、勉強にもなりました。この経験はきっと将来の糧になるはずなので、しっかりとプレーに活かしていきたいと思っています。
 

――台湾に試合出場を求めたのは日本でのツアー出場が閉ざされてしまったからだということですが、荒木選手は現在、日本でのLPGAティーチングプロのライセンス取得も進めているそうですね。以前は最短で4年、短くなったとはいえ現在は最短で3年の講習会受講の長丁場。
 

荒木美友選手
昨年から講習を受けているのでまだ2年ほどありますね。ただツアー出場を諦めたわけではなくて、ティーチングのA級を取得できれば、そのライセンスでツアーの出場優先権を賭けたQTに出場できるようになるんです。プロテスト合格者と同じ扱いでQTにチャレンジできるので、そちらのルートからツアー出場を目指すことも実は可能なんです。もちろんアマチュアの方々へのレッスンのノウハウを学ぶこともできるので、今はプロテストを受験せず、ティーチングライセンス取得に集中しています。
 

――ティーチングライセンスを取得することで、試合でも活かせるものが掴めるかもしれませんね。
 

荒木美友選手
まだまだ学ぶことは山ほどあるはずなので、この機会を大事にしていきたいと思っています。もちろん、試合勘を養うためにミニツアーにも積極的に出場していますし、色んな選手と切磋琢磨して、スキルアップにつなげようと必死になって頑張っています。
 
 
 

「しなりは大きいのですが、ダウンスイングでしっかりスピードを上げてインパクトに戻ってきてくれるので、すごくタイミングが取りやすい。つかまりが良いのでストレートからドロー系の球筋を打てるようになりました」

――ティーチングのライセンス取得には実技テストもあるようですが、それに向けてクラブ調整も順調ですか?
 

荒木美友選手
順調です。アマチュアの頃から飛距離が出るタイプではなかったのですが、コーチの石井雄二さんに教わるようになり、石井さんの薦めでREVEさんのシャフトを使用することになったんです。REVEシャフトを使うようになって飛距離も伸びましたし、明らかに球筋も変わって、自分で言うのもおかしいのですが、いいゴルフができるようになっています。
 

――初めて打ったシャフトのモデルは?
 

荒木美友選手
リボルバーのRRです。石井コーチから少しでも軽くて、しなりを使って振れるようにと薦めていただいたんですが、とにかくスイングにマッチしていて、ヘッドは変えてもシャフトはリボルバーRRにこだわり続けています。
 

――リボルバーRRですか。「IMPACT BORON」をベースに軽量化し、先端にチタンを入れたことで剛性を強め、男子プロでも打てる40g台シャフトをコンセプトにした「軽く」て「伝わる」シャフトですね。なかでもRRは30g台とリボルバーの中で最も軽くて柔らかいスペックです。
 


荒木美友選手
RRなのでもちろんしなりは大きいのですが、ダウンスイングでしっかりスピードを上げてインパクトに戻ってきてくれるので、すごくタイミングが取りやすい。しかも今まではフェードというかスライス系のボールが多かったのですが、つかまりが良いのでストレートからドロー系の球筋を打てるようになりました。正直、シャフトでこれだけ球筋が変わるのかって驚いたほどなんです。
 

――飛距離や方向性は?
 

荒木美友選手
具体的に何ヤード伸びたかはわからないんですが、明らかに飛距離は伸びました。落ち際にひと伸びあるというか、バンカーに入りそうになってもギリギリ越えてくれたり、飛距離が伸びたおかげでマネージメントも変わってきています。方向性に関しても、以前の球筋だとどうしても右を意識してしまうことが多かったのですが、ストレートボールが打てるようになっていますので、ある程度ピンポイントを狙って打てるようになっています。
 

――柔らかいシャフトはどうしても当たり負けしたり、ヘッドが遅れてしまうというイメージなのですが・・・・
 

荒木美友選手
それどころか、シャフトが走ってくれるので、インパクトは力強いですし、軽量なのでヘッドスピードも確実に上がっています。もちろんヘッドの遅れもありません。文句なしの性能ですね。
 

――REVEならではの独創性のあるデザインはいかがですか?
 

荒木美友選手
ドライバーはデニムカラーを使っています。周りからも注目されますし、かわいいですよね。ほかには絶対にないデザインなので、使うだけで気分が上がります。
 


――アマチュアの方にもおすすめですね。
 

荒木美友選手
もちろんです。飛距離を伸ばしたい方、それに掴まりがいいのでスライス系のボールしか出ないという方には特におすすめ。しなりを感じながら打てますので、スイングのタイミングも良くなるのではないでしょうか。
 

――では最後に応援してくれている皆様にひと言お願いします。
 

荒木美友選手
時間はかかりますが、ティーチングA級ライセンスを取得して、QTからツアーへ出場するつもりで頑張っています。テレビにもしっかり映してもらえる成績を残して、応援していただいている皆様に恩返しをしたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします!
 
 

Profile


<荒木美友(あらき みゆ)選手>
1990年11月29日、愛知県名古屋市生まれ。坂田塾塾生として9歳からゴルフをはじめ、中部ジュニアゴルフ選手権競技で優勝するなどジュニア時代から注目される存在に。大手前大学在学中の2011年日本女子学生ゴルフ選手権7位タイ、2012年日本女子学生ゴルフ選手権2位タイの好成績を残し、卒業後プロ転向。LPGA単年登録者として日本プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯、NOBUTA GROUPマスターズGCレディースなどのビッグトーナメントにも出場を果たす。ステップ・アップ・ツアーでは2014年ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディースで2位タイなど。2019年からは台湾ツアーにも参戦する。156㎝と小柄ながら正確なドライバーショットとキレのあるアイアンショットを武器にツアー出場を目指す。