2021.05.25

石川元樹プロ デシャンボークラスのボールスピード”90m/s”を叩き出す飛ばし屋。

石川元樹プロ

「ダイヤモンドカップゴルフ」でツアーデビューを飾り、さらなる飛躍を目指す!


–Professional golfer information
大阪桐蔭高校から東北福祉大というゴルフの名門校で腕を磨き、26歳で日本プロゴルフ協会プロテストに合格、プロの道を歩み始めた石川元樹プロ。恵まれた体格から繰り出される、驚愕の飛距離が代名詞で、ボール初速は90m/sを超える。トレーニングで鍛え抜いた体躯を武器にツアー屈指の飛ばし屋となったデシャンボーとほぼ同じボールスピードだ。もちろんプロゴルファーのなかでも1、2を争う飛距離の持ち主ではあるが、ラウンドで使用するドライバーのシャフトはアサルトアタックの50X。そんな石川元樹プロは2021年5月13~16日に相模原ゴルフクラブ 東コースで開催された男子ツアー「アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ」に予選を通過して出場。石川元樹プロにとってレギュラーツアー初出場であり、その飛距離を披露する最高の舞台となった。残念ながら決勝へ進むことはできなかったが、自分自身のスキルアップへの手ごたえを掴んだ一戦だった。今回は男子プロ屈指の飛ばし屋、石川元樹プロにインタビュー。

石川元樹プロ


 
 

以前は600ヤードくらいのパー5のセカンドも届くか届かないか打ってみないとわからない感じだったんですけど、今は自信を持って2オンを狙っていけるようになりました

 

――「アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ」出場、お疲れさまでした。予選会を突破してのツアー初出場。特別な思いがあったのでは?
 

石川元樹プロ
レギュラーツアー出場はプロを目指した時からの憧れの場所。ようやく辿り着いたというのが率直な感情ですね。試合前はかなり緊張するだろうとは思っていたのですが、それをはるかに超える緊張感なかでのプレーになりました(笑)。試合中は終始、体が宙に浮いたような感覚で、これほど緊張したラウンドは久しぶりでした。
 

――目指す場所であるレギュラーツアーの舞台。ひとことでいうと、どんな場所でしたか?
 

石川元樹プロ
目標にしていたというか、夢にまで見たレギュラーの試合ですから、もちろん特別な場所。ものすごい緊張感の中での試合ではあったのですが、すごく楽しめましたし、勉強にもなりました。
 

――残念ながら決勝ラウンドに進むことはできませんでしたが、少し試合を振り返ってください。初日のスコアが思わしくなく、足を引っ張ってしまいました。
 

石川元樹プロ
試合に入るまではドライバーのブレも抑えられていて、自分の中ではフェアウェイをキープできる状態ではあったのですが、いざ試合に入ると、自分が思った以上に上半身に力が入り過ぎてしまって、スイングがぎこちなかったり、軌道がブレたりで、初日は終始ショットをコントロールできませんでした。プレーしながら、自分のそういう状況はわかっていたはずなんですけど、それが修正できないくらい体中に力が入っていたように思います。
 

石川元樹プロ

――レギュラーツアーのコースセッティングはやはり難しかった?
 

石川元樹プロ
やっぱり難しかったですね。ラフはそれほど長くなかったのですが、フェアウェイが硬かったので、フェアウェイに落としたボールでもランが出過ぎてラフまで転がってしまったり。それと特に感じたのはグリーン周りの形状とグリーンの硬さ。僕の場合、アイアンショットは高さも出せて、スピン量もあるので、グリーンである程度ボールを止められるはずなんですが、シビアな位置にピンが切られていたりすると、グリーン形状、硬さを見極めたうえで、本当に攻めてもいいのか、それとも守った方が良いのか。この判断がすごく難しかった。この判断がツアー経験のある選手とない選手の大きな差だと思います。
 

――試合のキャディは石井雄二さんが勤めたそうですね。
 

石川元樹プロ
はい、日ごろからコーチをしていただいている石井雄二さんにお願いしました。以前もキャディをお願いしたことはあるんですが、その時は石井コーチにほとんどのマネジメントをお任せしていて、例えば「この状況ならこの番手で打ってくれ」みたいに自分は言われたとおりに打つだけだったんです。でも今回はツアーでの初めての試合ということもあり、成長面も考えてくださって、ある程度僕に判断を委ねてくれたんです。「この状況ならどうする?」って。自分が判断したそのショットを打ち終えたあとに「今の状況ならこう打った方が良かったよ」とか「流れを考えるとこの番手だったよな」とか、アドバイスをいただく形にしていただいたので、すごく勉強になりました。この2日間は色んなことを考えましたし、考えさせられましたし、ツアーでしか感じることができない貴重な経験をさせていただきました。予選通過はできなかったので、決勝ラウンドはテレビで観ていたんですが、上位の選手のプレーを観ながら「この状況でこんな攻め方をするんだ」とか「ここはそれで良いんだ」とか、自分が戦っていた状況でほかの選手がどんな攻め方がするのかわかりましたし、しっかり吸収して今後につなげていかないといけない部分だと思っています。
 

――ところで石川元樹プロといえば飛距離。以前REVEでの計測でボール初速90m/sを叩き出したそうですね。PGAツアーでも平均は80m/sがトップクラス。あのデシャンボーでも90m/sなので、デシャンボーと同等のボール初速ということになります。すごい数字です。
 

石川元樹プロ

石川元樹プロ
ほかの選手に比べて飛距離が出てるな、という自覚はあったのですが、なかなか数値として確認したことがなかったので、自分でもびっくりの数字なんですよ。自分でいうのはおかしいかも知れませんが、これだけ飛距離が出せるようになったのは石井コーチに教わるようになった2019年ころから。トレーニングをするようになり、石井コーチの薦めでREVEのシャフト使わせていただいて、ようやく2021年初め頃に納得できる体の動きを見つけることができたんですが、そこから急激に飛距離がアップしましたね。それまで飛んでいたといっても300ヤードくらい。今年に入ってそこから30~40ヤードは伸びたと思います。
 

――30~40ヤードの伸びはすごい。
 

石川元樹プロ
以前は600ヤードくらいのパー5のセカンドも届くか届かないか打ってみないとわからない感じだったんですけど、今は自信を持って2オンを狙っていけるようになりました。
 
 
 

石川元樹プロ

REVEさんのシャフトはほとんど打たせていただきましたが、どのモデルも軽量でありながら、弱々しさはまったくなくて、どれも大きなしなり戻りで自分のパワーをボールに伝えてくれました。特にアサルトアタックは手元側にしっかり感があって、フィニッシュまで気持ち良く振り抜けますね

――今後はツアー競技だけでなく、ドラコンにもチャレンジしていきたいという石川元樹プロですが、今後ドラコンで使用していく予定のドライバーはREVEのTOXIC(ヘッド)+アサルトアタック40Sだそうですね。40g台のシャフトで350ヤードも飛ばすなんて、ひと昔前なら考えられなかった。REVEがそれを変えたといっても過言ではないのですが、石川元樹プロにとって40gという重量はどう考えていますか?
 

石川元樹プロ
REVEさんのシャフトを使わせていただく以前は80g台のXを使っていたんです。時代的にパワーのある選手は重たくて硬いシャフトを使うのが当たり前のような風潮で、自分自身なにも疑問に思わず、使用していました。これだけのハードスペックだと振り遅れることもあって、それを無理やり腕で合わせていくような、とにかく振らなきゃいけないクラブを使っていたんです。石井さんの薦めでREVEさんのシャフトを使わせていただけることになって、初めて振らせていただいたのが、アーマードレディとアサルトアタックの60X。60gでも相当軽くは感じましたが、実際に振ってみると弱々しさはまったくなくて、しっかりしているけど軽く振れるな、という印象。その後フィッティングしていただいて、一番数値が良かったのがアサルトアタックの50X。ラウンドではこのスペックを使用しています。
 

――軽量シャフトでもまったく弱々しさがなかった。
 

石川元樹プロ
衝撃だったのが、上体で打ちにいってしまって、振り遅れた場合でもヘッドがきっちりインパクトの位置に戻ってきてくれるんこと。これには驚きました。軽量なのはすごく打ちやすかったっですし、すんなり受け入れることができたんですが、しなり戻りはほんとに衝撃的で信じられないほどでした。スイング中、自分の中でミスしてしまったと感じても、しなり戻りがそのミスを帳消しにしてくれる。そんなシャフト、考えられなかったですから。
 

――以前の軽量シャフトはヘッドが戻ってこなかったり、当たり負けするイメージ。アサルトアタックは先端部にニッケルをバインドすることにより、強烈なパワーに当たり負けしない強度とハイスピード加速により、さらなる飛びを実現します。使い心地はいかがですか?
 

石川元樹プロ
REVEさんのシャフトはほとんど打たせていただきましたが、どのモデルも軽量でありながら、弱々しさはまったくなくて、どれも大きなしなり戻りで自分のパワーをボールに伝えてくれました。特にアサルトアタックは手元側にしっかり感があってフィニッシュまで気持ち良く振り抜けますね。
 

――デザインはいかがですか?
 

石川元樹プロ
もともとカモフラは好きなデザインなので、めちゃくちゃかっこいいですよね。ラウンド用はブラックカモ、ドラコン用はピンクカモ。どちらも目立ちますし、気合の入るデザインです。2本のユーティリティはデニムカラーなんですけど、こっちもおしゃれだし、気に入ってます。
 

――石川元樹プロは試合がない時はレッスンもされているということなんですが、REVEシャフトはどんなアマチュアゴルファーに使ってもらいたいですか?
 

石川元樹プロ
そうですね、特に女性ゴルファーにおすすめです。非力な方でもスペックを合わせさえしていただければ、REVE特有の大きなしなり戻りを体感していただけるはずですし、シャフトのしなりで飛距離を伸ばすことを理解していただけると思うんです。シャフトはただの棒じゃなくて、ちゃんと仕事をしてくれるんだよって。もちろん、女性だけではなくて、シャフトの意味を理解して頂けていない方には使っていただきたいですね。REVEシャフトを使えば、目から鱗が落ちるはずです(笑)。
 

――最後にこれからの目標を教えてください。
 

石川元樹プロ
ツアーに初めて出場して、無観客とはいえすごく楽しかったですし、スコアは悪かったんですけど、自分のゴルフのレベルが上がった気がしてるんです。すごくシビアで厳しい場所なので、弱音を吐けないですし、常に自分に自信を持って戦わなければいけないので、ツアープレーヤーとしての気構えは備わったと思います。今後はQTを突破して、レギュラーツアー出場を目標に努力していきたいと思います。
 
 

石川元樹プロ

Profile


<石川 元樹(いしかわ もとき)プロ>
1985年6月7日生まれ、大阪府出身。アマチュア時代は関西ジュニア、東北アマ優勝。5歳からゴルフをはじめ、大阪桐蔭高校、東北福祉大を経て26歳で日本プロゴルフ協会プロテスト合格。ボール初速は90m/sを超え、飛距離は380ヤードオーバー。予選を勝ち抜いて2021年男子ツアー「アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ」に出場。ツアー初出場を飾る。ポテンシャルの高さは折り紙付きで、さらなる飛躍が期待されるプロのひとり。