レッスンプロ/コーチの森岡 賢コーチが最新モデル『BREAKOUT』をインプレッション！
–New Model Impression
超軽量シャフト、ここに極まれり
1球打っただけでエースになるシャフトと確信 最強のシャフト誕生の予感
レッスンプロ、プロコーチとして活躍中の森岡 賢コーチがREVE最新モデル『BREAKOUT』をインプレッション！
REVEより2021年12月にリリースされたシャフトのニューモデル『BREAKOUT<ブレイクアウト＞』。REVEの代名詞ともいうべき、超軽量でハイスピードなしなり戻りを実現しながらも、圧倒的な強度を兼ね備え、当たり負けせず飛距離を伸ばせる話題沸騰の最新モデルだ。フルレングスに70ｔカーボン、さらにボロンを纏い、先端にはニッケルをバインドしながらもおおよそ30ｇ台（カット後）の重量に抑える、他の追随を許さない異次元の超軽量シャフト『BREAKOUT<ブレイクアウト＞』を、数多くの男女プロゴルファー、プロを目指す選手たちをコーチングする森岡 賢コーチがインプレッション。そのポテンシャルを教えてくれた。
『BREAKOUT』は軽量シャフトにありがちな弱々しい球質や当たり負けといったデメリットが一切ない
『BREAKOUT』は「飛び」と「直進性」を異次元レベルで兼ね備えたシャフト・・・それがファーストインプレッションです。47インチの長さで44ｇ、カットするとおおよそ30ｇ台の超軽量。これだけシャフトを軽量化するにはシャフト全体を肉薄しなければならず、一般的な軽量シャフトだと打ったボールが軽くなったり、シャフト自体にコシがなく当たり負けしてしまうケースがほとんど。ですが、この『BREAKOUT』に関しては軽量シャフトにありがちな弱々しい球質や当たり負けといったデメリットが一切見当たりません。
そして、なにより私が驚いたのがブレのない動き。軽量の走り系シャフトで見受けられる、叩きにいくとヘッドが暴れてしまい挙動を抑えられない、という現象がまったくありません。柔らかいシャフトなので当然ヘッドの挙動が生まれるはずなのですが、スイング中はあたかもスチールシャフトを振っているかのように、とにかくヘッドが動かない。超軽量でありながら、ミート率が高く、正確なボールコントロールを実現するシャフトだといえるでしょう。
ドライバーショットはボールをフェースにインパクトさせたのちに体重を乗せていく、いわゆるアッパースイングで打つことにより飛距離を出していくわけですが、ヘッドの挙動が少ない（ほとんどない）ことにより、インパクトでしっかりとボールを捕らえ、押していける。それでいて、しなりが大きくインパクトまでハイスピードで戻りますから、重くて強いボールが打てるのは当然ですよね。
ヘッドスピードが上がったうえに、強いボールが打て、
しかも打球がブレずに安定するので、緊張した場面や絞り込まれたフェアウェイでも強いスイングで振り抜いていける
『BREAKOUT』はアサルト・アタックと同じ系譜ということで、確かに動きは似ています。アサルト・アタックはシャフトがゴルファーのスイングに即座に反応してくれる俊敏なシャフトで、ゴルファーのちょっとした修正の動きにも対応してくれる。『BREAKOUT』はアサルト・アタックの俊敏さにマイルド感を加味し、軽量にしたようなイメージ。より振りやすさが増して、タイミングが取りやすくなっています。
タイミングという点でお話しすると、これだけ軽量でありながらもスイング中にクラブの重みを感じることができるので、シャフトの動きをイメージしやすく、ヘッドの位置も把握しやすい。切り返しのタイミングが取りやすく、力むことなくスムーズにダウンスイングへと移行できるはずです。
飛距離はとにかく「飛ぶ」のひと言に尽きます。『BREAKOUT』を使用して、飛距離を計測すると私の平均飛距離より軽く20ヤードオーバー。しかも曲がりがほとんどない。REVEさんのシャフトを使用すれば、飛距離を伸ばすことは容易ではあるのですが、これほど曲がりが少ないというのは、REVEさんのシャフトのラインナップの中でも頭ひとつ抜けているかもしれません。ヘッドスピードが上がったうえに、強いボールが打て、しかも打球がブレずに安定するので、緊張した場面や絞り込まれたフェアウェイでも強いスイングで振り抜いていけますよね。先端にニッケルをバインドしていることで、ハイスピードなスイングにもしっかりと同調し、インパクトでしっかりとボールを押し出してくれる。打ち出し角も少し抑え気味なので、吹き上がらず、直進性も高い。ケチのつけようがないとはこのことです(笑)。
ひと言で表現するなら「超軽量で大きくしなるスチールシャフト」
ひと言で表現するなら「超軽量で大きくしなるスチールシャフト」。カーボンは概ね、スイングスピードが速いと捻じれが生じ、しなると同時にヘッドの向きまで捻じれてしまう。これを解消するために厚みを持たせると、粘りがなくなり重量も重くなってしまいます。スチールはスイングスピードが速くても捻じれが少なく、方向を安定させることができるメリットがありますが、しなりが少ないので距離が出しにくい。『BREAKOUT』はカーボン、さらに超軽量でありながらもまるでスチールのように捻じれが少なく、安定した挙動でありながらも、シャフトの反発力を存分に利用できる、両者のメリットを兼ね備えたシャフトだといえるのではないでしょうか。スチールのようにライン出しも容易ですし、しかも飛距離を出せてしまう。
アマチュアのなかにはシャフトの戻りが待てなかったり、ため過ぎて引っ掛けてしまうミスショットで悩んでおられる方がおられますが、『BREAKOUT』ならタイミングを気にせず、自分のスイングで自然にナイスショットは生まれるはずです。
シャフトのフルレングスに施されたボロン、先端のニッケルによる安定感はこれまでのカーボンシャフトの概念を打ち崩してしまうことでしょう。素直過ぎるほどの振り心地は究極のシャフトだと言い切っても過言ではありません。正直、『BREAKOUT』は即エース。こんなシャフトは今まで出会ったことがありません。
Profile
＜森岡賢（もりおか けん）＞
1988年１月５日生まれ。高知県出身、高知高等学校卒。中学２年からゴルフを始め、高校2年時に全国春季高等学校ゴルフ選手権で優勝という快挙を成し遂げる。その後ゴルフを物理分析する経験を重ね、現在レッスンプロ、プロコーチとして活躍中。兵庫県小野市にあるゴルフ練習場、樫山ゴルフランドを中心にレッスンを展開しており、アベレージゴルファーからトップアマまで多大な信頼を得るとともに、コーチングの手腕はツアープロ、研修生からも高い評価を得ている。TRACKMAN PROFESSIONAL LEVEL 1取得、JGTOツアープレーヤー、ツアープロコーチ、日本ゴルフフィットネストレーナー、フリーストレッチング認定トレーナー。