2022.07.26

荒木美友選手 プロパッティングツアー第8戦・静岡大会で圧倒的な勝利を飾る!

荒木美友選手

–Professional Golfer Information


プロパッティングツアー第8戦・静岡大会
第6戦に続き、第8戦でもナイスパットを連発!

荒木美友選手が2位に3打差をつけて、圧倒的な勝利を飾る!

 パッティングツアーでの荒木美友選手の勢いが止まらない。世界初のプロパッティング団体として誕生した一般社団法人日本プロパッティング協会が主催する「プロパッティングツアー2022」第6戦兵庫大会に続き、第8戦静岡大会でも見事なパッティングを披露、優勝を飾ったのだ。
 

鍛え上げたストロークは伊達ではない。フジ天城ゴルフ倶楽部のグリーンにつくりだされたパッティングコースで次々とバーディーを決めていく。各選手が手を焼くコースセッティングながらも、積み上げたバーディーは13個。まさに荒木美友選手の独壇場だ。
 

ルールは18ホール(パー36)をプレーし、ストローク数のトップ選手、そしてトップと2打差までの上位6選手により、ファイナルステージ 3ホールを再度プレーし、その3ホールのスコアを足した合計スコアにより優勝者が決定するというもので、その名の通り、パットだけのグリーン上の勝負。参加選手はドラコン選手、ツアー選手、トップアマ選手、ジュニア選手とゴルフ界のあらゆるカテゴリーからパッティングの猛者たちが集結し、優勝を決めるガチンコ勝負だ。
 

荒木美友選手

初出場となった荒木美友選手は第6戦兵庫大会ではファイナルステージで鮮やかな逆転で優勝を掴み、この第8戦でもアウト13、イン11のトータル24ストローク、12アンダーをマークしてトップスコアでホールアウト。2位に3打差をつけたため、ルールによりファイナルステージの開催はなく、そのまま優勝が決定する圧勝劇を演じた。
 

今回の優勝も使用したパターシャフトはREVEの「BLACK KNIGHT」。総重量160グラムを超えたカーボンシャフトで、振り子のような感覚でストロークでき、腕で小細工することなく重みに任せてストロークできる人気モデルだ。さらにグリップはグリップエンドからヘッド側に向けて太くなる独創的な形状で、すべての動きを安定させ、無駄な力が入らないと高い評価を受ける「REVE SUPER HAND GRIP」という組み合わせ。これにオデッセイTRI-HOTのヘッドを装着、まさに盤石の布陣で試合に挑んだ。
 

今回はパッティングツアーで早くも2勝を挙げた荒木美友選手に、話を聞いた。


 
 
 

試合直前の練習ラウンドで、調子に良い時の自分のパッティングを取り戻したような。これをきっかけに、自信を持って試合に挑むことができた

――パッティングツアーで早くも2勝目。2勝目の心境を聞かせてください。
 

荒木美友選手
すごく嬉しいです。今回の2勝目となった第8戦のコースは、初優勝したコースよりも感覚的にスコアを出せそうな気がしていまして、自信はあったんです。ただ、試合前は少しストロークに不安を感じる部分もあったりして、接戦になるんじゃないかなって。そんなななか、試合が始まる直前の練習ラウンドで、 “あっ、これ”って何かを掴んだというか、思い出したというか・・・。ストロークがすごくスムーズになったんです。調子に良い時の自分のパッティングを取り戻したような感覚かな。これをきっかけに、自信を持って試合に挑むことができ、優勝することができました。振り返ってみると、ラッキーな部分もあったのですが、ほぼライン通りに打てていましたし、完璧に近いストロークができていたと思います。
 

――今回の第8戦では12アンダーをマークする異次元の結果となりました。すごい集中力です。
 

荒木美友選手
周りの選手が苦労していた前半で5バーディー、ノーボギーというスコアで飛び出せたので、その勢いを保ったままバックナインに入れたのが良かったのではないでしょうか。後半はどのホールも距離が短く設定されましたので、とにかく丁寧にいこうと。その結果、自分でもビックリのスコアを出すことができました。
 

――42選手が出場して、そのなかには日本女子アマ優勝者の寺岡沙弥香選手もいたのですが、この試合はどんな気構えで挑みましたか?
 

荒木美友選手
試合が始まるまでは勝ちたいっていう気持ちはそんなになく、試合を楽しめたらいいな、くらいの感覚でした。初出場だった第6戦ほどの緊張感もなく、リラックスして試合に挑めていました。それが良い結果につながったんだと思います。
 

――パッティングツアーは、すごくスリリングで盛り上がる試合なんですが、実際に出場してみてどのように感じましたか?
 

荒木美友選手
普段の試合とはルールがまったく違いますし、雰囲気も違います。出場選手の方々もすごく楽しそうですし、MCの方もすごく盛り上げてくださるので、プレーしていても“自分も楽しまないと!”って思わせてくれる試合ですね。この試合をもっと多くの方に知ってもらえればと思います。
 

――もともとパッティングを得意とする荒木美友選手ですが、いつごろからパッティングに自信を持ち始めたのですか?
荒木美友 自分自身、一番のピークは大学3~4年生の頃ではないでしょうか。このころはパターにすごく自信があって、パターでは誰にも負けない自信もありました。
 

――パッティングで最も気を配っているところは?
 

荒木美友選手
リズム感ですね。悪い時にそのストロークを振り返ってみると、ストロークのリズムが速くなってしまっていることが多いので、速くならないようにリズムを意識してパッティングしています。
 

荒木美友選手

 
 

BLACK KNIGHTは重量感があって一旦ストロークに入ると、まず手打ちにはならない。パッティングが安定するところが魅力

――第6戦、第8戦の優勝に欠かせなかったのは、REVEのパター専用シャフト「BLACK KNIGHT」だそうですね。BLACK KNIGHTは総重量150グラムを超えたカーボンシャフトで、振り子のような感覚でストロークでき、腕で小細工することなく重みに任せてストロークできる大人気モデルです。荒木美友選手にとってのこのシャフトの魅力というのは?
 

荒木美友選手
重量感があって一旦ストロークに入ると、まず手打ちにはならないので、パッティングが安定するところが魅力ですね。テークバック時に軌道が安定しますし、インパクトを作らなくても重みでボールを打つことができますので、狙いどおりに打ち出すことができます。
 

 

――このシャフトは手放せない?
 

荒木美友選手
もちろんです。以前はフェースに鉛を貼って調整していたこともあるんですが、BLACK KNIGHTを使わせていただくようになってからは、その必要もなくなりましたし、パッティングツアーでも結果を出せていますので、これからも使っていきたいですね。
 

――アマチュアにももちろん効果が発揮されるシャフトだと思うのですが、特にどんなアマチュアの方に使っていただきたいですか?
 

荒木美友選手
特に手打ちになりやすい方に効果的だと思います。そういう方は重量感のあるパターの方が体を使ってストロークできると思いますので、安定すると思います。
 

――そしてグリップなのですが、これもかなりの注目となっている「REVE SUPER HAND GRIP」。グリップエンドからヘッド側に向けて太くなるオリジナルの形状で、ヘッド側が太いので無駄な力が入らず、スムーズにストロークできると話題です。もちろんこのグリップもなくてはならないパーツだと思うのですが、このグリップの効果は?
 

荒木美友選手
私の場合、パッティングはクロスハンドで構えますので、左手が下。つまり左手で持つ部分の方が右手より太いわけですが、一般的なグリップに比べてパター自体をより固定でき、手打ちを防いでくれる効果が大きいと思います。それにフェース面の向きをより意識できるようになりましたので、特にショートパットでは今まで以上に直進性の高いボールを打てるようになっています。今ではこのグリップを装着していないパターを打つとどこか不安定で、手が動いてしまっているのが明らかなので、スーパーハンドグリップの凄さを感じますね。
 

荒木美友選手

「REVE SUPER HAND GRIP」の記事を見る
 

――最後にパッティングツアーでの今後の目標を教えてください。
 

荒木美友選手
11月にこれまでのパッティングツアーでのポイント上位選手だけが出場できるツアー最終戦「プロパッティングツアー日本選手権」がありますので、これに出場するためには今後の試合にも出場して、ポイントを獲得しなければいけないんです。なので、まずはポイントランキングを上げて最終戦の出場権を獲ることです。そして日本選手権で優勝できればと思っています。
 
 

Profile


<荒木美友(あらき みゆ)選手>
1990年11月29日、愛知県名古屋市生まれ。坂田塾塾生として9歳からゴルフをはじめ、中部ジュニアゴルフ選手権競技で優勝するなどジュニア時代から注目される存在に。大手前大学在学中の2011年日本女子学生ゴルフ選手権7位タイ、2012年日本女子学生ゴルフ選手権2位タイの好成績を残し、卒業後プロ転向。LPGA単年登録者として日本プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯、NOBUTA GROUPマスターズGCレディースなどのビッグトーナメントにも出場を果たす。ステップ・アップ・ツアーでは2014年ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディースで2位タイなど。2019年からは台湾ツアーにも参戦する。一般社団法人日本プロパッティング協会が主催する「プロパッティングツアー2022」では初出場となった第6戦で優勝を飾ると、第8戦でも優勝を飾る。