フィリス・メティ ワールドレコードを樹立した、世界最強のレディースドラコン選手
WORLD LONG DRIVE CHAMPIONSHIP2006年、2016年、2018年優勝者
レディースロングレコード414ヤードのワールドレコードを樹立した、
世界最強のレディースドラコン選手
フィリス・メティ PHILLIS METI
REVEシャフトを愛用するロングドライブクイーンが初来日!
日本初開催の「PLDAレディース世界選手権」出場を前に、直撃インタビュー!
ゴルファーの憧れであるロングドライブ。1ヤードでも飛距離を伸ばしたいのはアマチュアゴルファーの常ではあるが、飛距離に特化した「ドラコン競技」が今、熱い!男子はもちろん、女子の盛り上がりも凄まじく、世界大会では女子でも400ヤードの壁を破る選手が出現し、異次元の戦いが繰り広げられている。
そんななか9月7〜9日に栃木県那須にある那須小川ゴルフクラブでついに世界規模のドラコン競技「PLDAレディース世界選手権」が開催された。今大会には2006年、2016年、2018年の「Volvic World Long Driveチャンピオンシップ」で優勝した“3times champion”フィリス・メティのほか、かつてレディース世界チャンピオンに輝いた選手たちが集結するという、日本ドラコン史上最大のビッグイベントとなった。
もちろん最も注目されたのは“414ヤードの”世界記録を樹立したフィリス・メティ。かねてからREVEシャフトを愛用し、414ヤードという飛距離もREVEシャフト「リボルバー」で叩き出したワールドレコードだ。
PLDAレディース世界選手権出場を前にフィリス・メティが溺愛するシャフト「REVE」の本社ビルでインタビューを受けてくれた。
どの1打もワールドレコードを出せるようにベストを尽くしているし、実際にワールドレコードを出せた1打も、そのうちのひとつ
――初めての来日ということですが、暑さの厳しい大阪の夏はいかがですか?
フィリス・メティ
住んでいるアメリカの暑さと比べると同じくらいかな。暑さは嫌いじゃないので、結構快適よ。
――実際に初めて目にした日本の印象を教えてください。
フィリス・メティ
日本には初めて呼んでいただいたんだけど、とても素晴らしい国ね。特に景色の美しさに驚いたわ。それに日本人はとても親切にしてくれるので、いろんなところで助けてもらってる。実際に来てみて、以前にも増して日本が好きになったのはまちがいないわね。あと今回、日本に住んでいる友達と会うことができたのもハッピーだわ。素敵な機会をつくってくれたレーヴには本当に感謝してる。
――メティ選手といえば世界選手権で3度優勝し、“414ヤード”という女子選手のワールドレコードホルダー。世界一のレディースロングヒッターという称号がふさわしいトップアスリートであるわけですが、この記録は世界を驚かせましたね。
フィリス・メティ
試合に出場していると毎年、有能な選手が新たに出場してくるの。どの選手も414ヤードという飛距離を目標にしてチャレンジしてくるわけだから、414ヤードという飛距離には誇りを持っているわ。
――414ヤードを叩き出した1打は、これまでメティ選手が振り続けてきたスイングとはなにか違った感覚はあったのでしょうか。
フィリス・メティ
414ヤードを打ったのは2019年なんだけど、もちろん今でも感覚ははっきり覚えているわ。でも試合では風や気候、試合会場のコンディション、どの1打も違った感覚で打ち続けているの。もちろんどの1打もワールドレコードを出せるようにベストを尽くしているし、実際にワールドレコードを出せた1打も、そのうちのひとつね。でもやっぱりこの1打は私自身、満足感いっぱいのショットだったのはまちがいないわね。
――メティ選手にはさらなる記録更新を期待していますが、もちろん414ヤード以上の記録を今なお狙っていますよね。
フィリス・メティ
そうね、チャレンジは続けているわ。今回の日本での試合はどんなコンディションの中で戦うかはわからないんだけど、この試合で記録を更新することができれば、ワンダフルよね。
――この3日後に、日本で開催される世界選手権に出場されるわけですが、この試合への思いを聞かせてください。
フィリス・メティ
エキサイトしてるし、出場できる幸せも感じてるわ。でもこの試合は6球のうち枠に入った3球の平均飛距離で順位を競うという初めて経験するルールなので、どうなるかはわからない。いいボールが打てれば優勝のチャンスはあるかもしれないわ。
――日本のドラコン選手も出場しますが、世界中のライバルも出場しますね。
フィリス・メティ
優勝を狙ってナーバスにならないことが重要ね。優勝よりも良いボールを打つことに集中して試合に挑むつもり。今回、世界中のドラコン選手が出場するんだけど、日本の選手と戦えるというのも楽しみだわ。
REVEシャフトはまるでマジックのように私のポテンシャルを引き出してくれる
――以前からREVEのシャフトを使用しているメティ選手ですが、REVEのシャフトを使うようになったきっかけは?
フィリス・メティ
男子のドラコン選手であるモーリス・アレンがREVEシャフトを使っていて、紹介してもらったのがきっかけ。確か2017年だったわ。色々と調べたうえで、使わせてもらったんだけど、すごく打ちやすくて飛距離を伸ばすこともできた。それ以来、REVEシャフトのファンよ。
――男子の世界チャンピオンにも輝いたモーリス・アレンからの紹介なんですね。
フィリス・メティ
そうなの。アーマード・レディやリボルバーを使ってきたんだけど、どれもハイスピードシャフトで、飛距離や安定性のポテンシャルは言うことないわ。REVEシャフトは本当に信頼できるシャフト。迷いなく、クラブを信頼して試合に挑めるというだけでも、大きなアドバンテージになっているわ。REVEシャフトはまるでマジックのように私のポテンシャルを引き出してくれるの。
――REVEシャフトの現在の使用モデルは?
フィリス・メティ
414ヤードを記録したシャフトはリボルバー。でも今回日本で初めて試したニューモデルの“ダイナマイト”もすごく感覚が良くて、今回の試合は気候や状況を見極めながらリボルバーとダイナマイトを使い分けようと思ってるわ。
――ヘッドはREVEのトキシックですね。
フィリス・メティ
もちろんトキシックよ。これまでずっとロフト角は9度を使っていたんだけど、スピン量を減らして、ランを増やすため、今回初めて6度も使う予定よ。
――REVEシャフトの魅力を教えて下さい。
フィリス・メティ
シャフトのしなりやスピードに一貫性があって、すべてが高水準。それぞれのシリーズにも特徴があって、とても信頼性があるわ。それに剛性がありながらも軽量なのでスイングスピードも上がって、すごく振りやすいの。
もっと飛ばしたいと思うのなら正確にクラブヘッドをボールにコンタクトさせることに意識を集中させる
――試合中に一番意識していることは何でしょうか?
フィリス・メティ
ボールだけに集中して打つことね。
――日頃、どんなトレーニングをされていますか?
フィリス・メティ
自分のつくり上げたスイングに対応できる体をつくり上げるトレーニングを繰り返しているわ。トレーニングを続けていると、またスイングが変わってくるし、またそのスイングに対応できる体をつくるためにまたトレーニングをする。ほかの選手たちも頑張っているし、私も負けてはいられないから。
――最後にワンポイントで結構ですので、アマチュアゴルファーに飛距離アップの秘訣を教えて下さい。
フィリス・メティ
スムーズにスイングすることね。スイングは自分の体力や体格以上のことをやろうとすると、どうしてもバラバラになってしまうの。だから無理せず、自分の体力や体格に合わせたスイングで正確にクラブヘッドをボールにコンタクトさせることに意識を集中させる。そうすることで、飛距離は伸びるはずよ。無理をしては決して飛距離は伸ばせないわ。
――試合前にありがとうございました。頑張ってください。
フィリス・メティ
ありがとう!ベストを尽くすわ。
※なお試合結果は大和田紗羅選手が総合優勝。大和田選手もREVEシャフトユーザーのひとりで、優勝時にはアサルトアタック40Sを使用しての制覇となった。フィリス・メティ選手は優勝を手にすることはできなかったものの、 300ヤードオーバーの最長飛距離をマークして、貫録を見せつけた。
Profile
<フィリス・メティ(Phillis Meti)>
1987年7月11日生まれ。19歳時の2006年、ワールドロングドライブチャンピオンシップで326ヤードを記録し優勝。ワールドレコードホルダーとなるものの、故郷であるニュージーランドとオーストラリアでプロのゴルフキャリアを過ごすため一旦ドラコンから離れる。再びワールドロングドライブチャンピオンシップに復帰するや否や2016年、2018年にチャンピオンとなり、REVEシャフトを手にした2017年に女子では前人未到の400ヤードオーバー、406ヤードを樹立。さらに2019年には414ヤードに記録を更新した。183センチの長身でニュージーランドの先住民マオリ族の血を引く。