高橋亜可里選手がI.Elevation40をインプレッション!
–Professional Golfer Information
軽量ながらもスチールシャフトに近い安定性と、カーボンシャフトの優れた飛距離を兼ね備えた新感覚アイアンシャフトに最軽量40g台が満を持して登場!
スチールシャフトに近い安定性ある飛距離と優れた方向性を持たせながらも、カーボンシャフトの特性を活かした軽さ、そして高弾道に打ち出せるという、互いのメリットを兼ね備え、大きな話題を振りまいてきたアイアンシャフト「I.Elevation」。ゴルファーのタイプに合わせて50~90g台まで幅広いスペックでラインナップし、人気を博してきたが、このほど満を持して40g台の最軽量スペックが登場した。
軽量シャフトのアイアンを使用したいが弱々しさを感じて敬遠してきたゴルファーやしなりは感じつつもしっかり感のあるアイアンシャフトを探してきたシニア層や女性ゴルファーにとって、まさしくに探し求めていたシャフトがこの「I.Elevation40」ではないだろうか。
エネルギーを最大限に活かすことができるにも関わらず、タイミングが取りやすく、軽さを感じさせないというI.Elevationのポテンシャルは継承しつつ、さらに軽量化したことで、非力なゴルファーでも同様のパフォーマンスを感じ取れる唯一無二のシャフトの誕生といえる。
I.Elevation40の登場に合わせ今回、2019年「第52回日本女子オープンゴルフ選手権」本選にも出場した経験も持ち、身長150cmと小柄ながらも、安定感あるショットとプレースタイルに定評がある高橋亜可里選手がインプレッション。I.Elevation最軽量モデルは高橋亜可里選手の目にどのように映ったのだろうか。
「数値的にはかなり軽くなっているので、正直なところ柔らかすぎて弱々しく感じるんじゃないかって思っていたんですけど、実際に打ってみるとしなり過ぎることもなく、飛距離も出るので、かなり良いシャフトだなって感じました」
――このほどREVEから満を持してI.Elevationの追加スペックとなる40g台の「I.Elevation40」が登場しました。これまで使用クラブのヘッド、シャフトともにほとんどをREVEで占めてきた高橋亜可里選手に今回、インプレッションをお願いしました。このモデルのメインターゲットである一般女性に近い体系の高橋亜可里選手がこのシャフトに対して、いったいどんな印象を持ったのか、実に興味深いところです。よろしくお願いします。
高橋亜可里選手
よろしくお願いいたします!
――I.Elevation40にはSとS2という2つのスペックが用意されているのですが、今回高橋亜可里選手には柔らかいスペックであるS2をメインにインプレッションしていただきます。普段、高橋亜可里選手が使用しているI.Elevationのスペックは?
高橋亜可里選手
60gのS2です。
――使用シャフトが60gということなので、インプレッションしていただきます40gは20gも軽いモデルということになります。
高橋亜可里選手
20gも軽いんですね。ヘッドもいつも使用させていただいているREVEさんのTX-01を入れていただいているということなので、試打するのがすごく楽しみです。
――I.Elevation40、実際に打った感想はいかがでしょうか?
高橋亜可里選手
すごく打ちやすいですね!20gも軽くなっているんですが、まったく違和感がありません。数値的にはかなり軽くなっているので、正直なところ柔らかすぎて弱々しく感じるんじゃないかって思っていたんですけど、実際に打ってみるとしなり過ぎることもなく、飛距離も出るので、かなり良いシャフトだなって感じました。
――確かに飛距離も出ていましたね。
高橋亜可里選手
そうなんです。普段は7番アイアンだとランも併せて140ヤードくらいなのですが、I.Elevation40はキャリーで145ヤード、ランを入れると155ヤードを超していました。軽く10ヤードは伸びていますね。びっくりです。
――実際、数値的にはかなり柔らかくて、しなりも大きくなっているはずなんですが、頼りないぐにゃっとした感覚はありませんでしたか?
高橋亜可里選手
柔らかすぎるような感覚は一切ないですね。柔らかいカーボンシャフトは、しなりが大きく、確かに飛距離は伸びるのですが、どうしてもヘッドが遅れて戻ってこない、振り遅れるイメージがあるんです。なので方向性がやっぱり良くない。でもI.Elevation40は柔らかいにも関わらず、振り遅れることなく、理想のインパクトのポジションにヘッドを戻してくれるので、タイミングが取りやすく、方向性もかなり優秀なんです。
――柔らかいのに、ヘッドが暴れないというのはありがたいですね。
高橋亜可里選手
アイアンは芝の上のボールを直接打つのが大半のクラブですから、微妙なヘッドの動きも気になります。飛距離は出せるけど、ヘッドが暴れてしまっては、スコアになりませんから。
――アイアンは左足下がりとか、つま先下がりとか、いろんなライから打たなければいけませんからね。しなりは使いたいけど、そこで暴れてもらっては困ります。
高橋亜可里選手
そうなんですよね。あっ、それから女性ゴルファーはI.Elevation40をユーティリティクラブに組んで、使ってみるのも良いかもしれません。
――確かにユーティリティに入れるのも面白いかもしれませんね。
高橋亜可里選手
軽量でしっかり感もあるので、ユーティリティクラブがより打ちやすくなるんじゃないでしょうか。
40gではありますが決して軽すぎることはありませんので、変な軽さや頼りなさもなく、スチールに近い直進性も感じたりしますので、カーボンとスチールのそれぞれのメリットの両獲りのような感覚すらありますね。
――高橋亜可里選手の場合、7番アイアンで10ヤードも伸びるなど、飛距離がすごく出ています。一方、ボールの上がり具合はいかがですか?
高橋亜可里選手
シャフト自体が柔らかくてボールのつかまりがいいので、楽にボールが上がりますね。
――ただ柔らかいシャフトは曲がるイメージもあるのですが・・・。
高橋亜可里選手
このシャフトに関しては、まったく曲がるイメージはないですね。狙ったターゲットにまっすぐ飛んでくれています。重いクラブを振って直進性を出すというより、もともと直進性があり、さらに自分で操作もできるので、女性ゴルファーの方はすごく打ちやすく感じるじゃないでしょうか。
――普段使用している60gのS2と今回インプレッションしていただいている40gのS2。打ち比べて、違和感はありませんか?
高橋亜可里選手
実は、違和感がないというより打った感覚はほとんど同じなんです。40gでも60gと同じくらいのしっかり感がありますし、ショットした際の弱々しさも感じない。もちろんしなりは大きいですが、ヘッドは暴れないですし、ダウンスイング時のスピードも速い。ヘッドスピードが遅いゴルファーの方は特にこのシャフトのポテンシャルを感じていただけるのではないでしょうか。
――一般的な女性ゴルファーのイメージからすると、アイアンはもともと装着されている純正の軽量カーボンシャフトだったり、軽量のスチールシャフトを使われているケースが多いかと思うのですが、高橋亜可里選手はこれまでスチールシャフトは使用したことありますか?
高橋亜可里選手
はい、あります。40gのカーボンはもちろんスチールに比べて軽さは感じますが、決して軽すぎることはありませんので、変な軽さや頼りなさもなく、スチールに近い直進性も感じたりしますので、カーボンとスチールのそれぞれのメリットの両獲りのような感覚すらありますね。
――女性ゴルファーやシニアゴルファーを見ていると、アイアンが苦手という方が結構多いんですよね。そういった方がアイアンを苦手にされるというのは何が原因なんでしょうか?
高橋亜可里選手
まず使われるアイアンがオーバースペックであるということが原因のケースが多いですね。あとクラブ自体が身長と比べて長過ぎたり。自分に合っていないクラブを使うことで、振りづらさからダフったり、トップしたりとミスが生まれていることが多いので、例えば柔らかいクラブを短く切ってみるというのも、ひとつの案かなと思います。
――男性用のクラブを、単純に長いから切ってしまうとシャフトが硬くなってしまいますが、柔らかいシャフトを自分の身長に合わせて切ってあげると、確かに振りやすくなりますね。
高橋亜可里選手
そうなんですよね。振りにくいクラブでスイングしても、やっぱりミスが多くなりますから。まずは振り心地のいい硬さ、長さのシャフトを選んでいただくというのが、ミスを減らす第一歩かもしれませんね。
――女性ゴルファーの方も売られているそのままのアイアンを使うのではなくて、ちゃんとフィッティングして、自分の身長にマッチしたアイアンを使うことで、ちゃんとアイアンも好きになることにつながると。
高橋亜可里選手
そういうことです。
――高橋亜可里選手が一般アマチュアの方にこのI.Elevation40を薦めるとしたら、どんな悩みを持つゴルファーに薦めますか?
高橋亜可里選手
まずはボールが上がらない方。それに距離が出ない方。あとはボールが曲がる方。そういった方にはぜひI.Elevation40を使っていただきたいですね。
――男性シニアでボールが上がりにくいと感じておられる方にもマッチしそうですね。
高橋亜可里選手 もちろんですね。体力が落ちてこられた男性シニアで、しっかり振って距離を出したいという方には絶対おすすめです。軽くて柔らかいけど暴れない、I.Elevation40の特性はきっとマッチするはず。それにシニア男性でもパワーがあって、柔らかいシャフトでは曲がりすぎてしまうというケースでも、フィッティングしていただければ、思い描いたような弾道のボールが打てるようになると思いますよ。
――S2のほかにもSもラインナップされていますしね。
高橋亜可里選手
そうなんですよね。特に暴れてほしくないと思われている方は、Sを試してみるのもいいと思います。
――では最後に高橋亜可里選手からひと言お願いします。
高橋亜可里選手
I.Elevation40はアイアンが苦手な女性やシニアの方にはうってつけのシャフトなので、ぜひお試しください!
Profile
<高橋 亜可里(たかはし あかり)選手>
1997年7月3日、愛媛県生まれ。8歳からゴルフをはじめ、2014年岡山県ジュニアゴルフ選手権優勝。岡山県作陽高等学校在籍時には全国高校選手権団体の部で優勝。その後、プロ転向し2018年には単年登録者としてLPGAステップ・アップ・ツアーに全戦出場。2019年「第52回日本女子オープンゴルフ選手権」は最終予選を勝ち抜き出場。150㎝と小柄ながら、安定感あるプレースタイルでプロテスト合格を目指す。レッスンも好評。