2023.10.03

松本一誠プロが話題沸騰中のTOXIC 6Dをインプレッション!

–Professional Golfer Information


2018年、ドラコンプレーヤーに向けて限定100個で発売されたREVEオリジナルドライバーヘッド「TOXIC 6D」。ロフト角6度という低ロフトながらも、ドラコンプレーヤーだけでなく、スピン過多で吹き上がりに悩んでいた一般ゴルファーにも人気を呼び、あっという間に完売してしまった激レアのドライバーヘッドだ。
 

そんな「TOXIC 6D」がこのほど満を持して再発売。過度なバッグスピンを軽減し、異次元の直進性を実現。鮮烈なビッグドライブを実現するヘッドとして、ドラコンプレーヤーから一般アマチュアゴルファーまで幅広く、瞬く間に使用者が増殖中だ。
 

空気全体を味方につけるようにデザインされたソールの溝はディフューザーの役目を果たし、円心上、ななめ上、トップダウンにかけてのヘッド周辺に吹きつける空気抵抗が整流効果を高め、ヘッドスピードをさらにアップさせるという、かつてない形状は健在。採用する6-4チタンBeta素材は、ボールを捉えた瞬間の、たわみ、粘りでボールを前面に打ち出すと同時に、フェース面にボールを感じることができ、ボールのスピン量を制御。飛距離を伸ばしながらも、思い通りにボールをコントロールできる操作性も兼ね備えた異次元のヘッドだ。
 

今回、「TOXIC 6D」再発売に合わせ、ドラコン界の〝飛ばしのカリスマ〟松本一誠プロが、このドライバーヘッドをインプレッション。これまで自身の代名詞ともいえる「BURN」をはじめ、「DYNAMITE」、「REVOLVER」など、REVEの人気シャフトの数々をインプレッションしてその性能を絶賛してきたが、想像の斜め上をいくドライバーヘッドとして話題沸騰中の「TOXIC 6D」を実際に試打し、その実力を実際に検証してもらった。そのポテンシャルをどのように受け止めたのか。結果はいかに!


 
 
 

「TOXIC 6Dは比較的やさしいモデルになっていて、アベレージゴルファーでも十分使えるヘッドだと感じました」

 

――今回は松本一誠プロに実際に話題沸騰中のドライバーヘッド「TOXIC 6D」を試打していただき、インプレッションしていただこうと思います。よろしくお願いいたします。
 

松本一誠プロ
よろしくお願いします!楽しみですね!
 

――今回、再発売した「TOXIC 6D」なのですが、ロフト角6度の低ロフトモデルとなります。まず、見た目のデザインはいかがでしょうか。
 

松本一誠プロ
デザインは見てのとおり、まずめちゃくちゃかっこいいですね。ディフューザーの役目をしているという溝のラインが、しっかりとヘッドスピードに還元されているということで、デザイン的にも機能的にも素晴らしいデザインだと思います。
 

――他社のヘッドのほとんどはインパクトゾーンでの空気抵抗を考えてデザインしているんですが、「TOXIC」の場合はダウンスイング時点での空気抵抗を考えてデザインしているのでヘッドスピードを加速させるヘッド形状になっています。
 

松本一誠プロ
なるほど。ヘッドのデザインから、まずそこが気になったのですが、よく考えられているんですね。それにウエイトが2つ付いていて、ウエイト調整も可能というのもすごく好感が持てます。
 

――実際に打っていただいたのですが、まず打感はいかがですか?
 

松本一誠プロ
すごくいいですね。弾き感もあるんですが、ボールをパワーで運んでいるというイメージかな。パワーがある方だけでなく、アベレージゴルファーの方でもボールを押せる感覚を持っていただけるのではないでしょうか。
 

――6度の低ロフトについては?
 

松本一誠プロ
6度というと低スピンで、パワーのあるゴルファーが使いたがるという印象があるのですが、この「TOXIC 6D」は比較的やさしいモデルになっていて、アベレージゴルファーでも十分使えるヘッドだと感じました。これから一般アマチュアゴルファーの平均値くらいのヘッドスピードで、試打してみたいと思うのですが、どんな数値が出るか見てみましょう。
 

――お願いします。
 

松本一誠プロ
構えた感じもすごく良いんですよね。クセがなくてすっきりしていて、きれいですね。では打ってみます。
 

――きれいなストレートボールが出ました。軽く振っていると思うのですが267ヤードを計測しました。
 

松本一誠プロ
飛んでいますね。ストレートボールで、ドロップせず飛距離も伸びています。ヘッドスピードは40m/sですから、アマチュアの方の平均くらいのヘッドスピード。なのに、飛距離は267ヤード。バックスピン量も2,047rpmですから適正ですね。
 

――確かに。
 

松本一誠プロ
では少しずつヘッドスピードを上げていきましょう。
 

――次の打ったボールはヘッドスピード46m/sでしたが、バックスピンは2,400rpm。
 

松本一誠プロ
今のショットは若干フェースが開いてしまったんですけど、それでも270ヤードオーバー。ドラコンをやっている方や飛距離にこだわっている方もいらっしゃると思いますので、次は少しずつヘッドスピードを上げていきましょう。
 

――はい、お願いします。
 

松本一誠プロ
ヘッドスピードを上げて打ってみましょう。
 

――このショットはキャリーで310ヤード出ました。さすがです。飛距離は337ヤードまでいきましたよ。
 

松本一誠プロ
今のショットでヘッドスピードが54m/s。飛距離を出される方だと、大体これぐらいのヘッドスピードだと思うんですよね。
 

 
 

「ヘッドスピードを40~60m/sまで打ち分けても、ほぼ適正なスピン量で吹き上がらない。すごいヘッドです」

 

――そうですね。
 

松本一誠プロ
今のショットのバックスピンが1,900rpmしかかかってない。ヘッドスピード40m/sで打った球も、54m/sで打った球も、どちらも適正スピン量で飛んでるんですよね。ほんとにすごいですよ、このヘッドは。6度の低ロフトなのにやさしくて、振りにいってもボールが吹き上がらない。
 

――吹き上がりませんね。
 

松本一誠プロ
アマチュアの方の中には、ヘッドスピードが遅いにもかかわらずバックスピンが入ってしまう方がおられると思います。そういった方はヘッドを低ロフトにして、打ち方を変えず、そのまま打ってみるというのもありだと思うんです。それに、ボールは真っ直ぐ飛ぶんだけど、ヘッドスピードは遅くてボールが失速してしまうような方も、低ロフトのヘッドで前へ飛ばすという飛距離の伸ばし方もあると思いますね。このTOXIC 6Dは弾きも良くて、直進性が高いので、絶好のモデルですよ。
 

――なるほど。確かにそうですね。
 

松本一誠プロ
ではここからは、もう少し振ってみましょう。ちなみに今回使用しているシャフトはREVEの「チタニウムボロンBURN」。フレックスはZ1。普段から使用しているシャフトです。かなり柔らかい部類に入るシャフトなんですが、「TOXIC 6D」との相性はやっぱり良いですね。というか、相当マッチしていると思います。低ロフトのヘッドに硬いシャフトを組んでいると、どうしても力んでしまうことが多いと思うのですけど、BURNのような柔らかいシャフトに低ロフトのヘッドを組んで打ってみると、力むことなく、楽にストレートボールが打てて、飛距離を出せるイメージがあります。
 

――BURNとの相性も良いということですね。
 

松本一誠プロ
そう思います。ではさらにヘッドスピードを上げて打ってみましょう。
 

――お願いします。
 

松本一誠プロ
今のショットでヘッドスピードは57m/s。これで飛距離は・・・337ヤードですね。
 

――飛びましたね!
 

松本一誠プロ
振れば振るだけ飛距離が出るような感覚。すごいですよ。では最後に60m/sくらいで打ってみましょう。
 

――お願いします。
 

松本一誠プロ
では打ちます。ちょうど60m/sですね。ただ少しスピンが入ってしまったような感覚なんですが・・・。
 

――343ヤードです!さっきと同じですね。
 

松本一誠プロ
スピンが入っても飛びましたね。いやスピンも2,100rpmだから適正か。これはすごい。ヘッドスピードを40~60m/sまで打ち分けても、ほぼ適正なスピン量で吹き上がらない。すごいヘッドです。
 
 
 

「このヘッドにマッチするシャフトも大事ですけど、今回もまずはヘッドを手に入れとかないといけないかも」

 

――組み合わせも良いかもしれません。
 

松本一誠プロ
そうなんですよね。もし、BURNみたいに柔らかいヘッドが苦手だという方には「REVOLVER」がおすすめかも。BURNと比べるとあまりしならないのですが、程よくしなってくれるので、「TOXIC 6D」にも相性が良いように思います。
 

――「REVOLVER」は適度な粘りがあって、高速のしなり戻りと粘りという相反する特性を持った独特のシャフトです。
 

松本一誠プロ
僕の場合はラウンドに使用しているシャフトです。プロのミニツアーに出場していた時はREVOLVERのXを使っていたんですが、硬すぎず、柔らかすぎず、丁度いいところで振れていたので、こういうシャフトに組んであげるとブレも少なく、良いボールが打てるんじゃないかと思います。
 

――なるほど。
 

松本一誠プロ
この「TOXIC 6D」って、前回の販売時にはすぐに完売しちゃったんですよね?
 

――そうなんです。
 

松本一誠プロ
このヘッドにマッチするシャフトも大事ですけど、今回もまずはヘッドを手に入れとかないといけないかも。今回の再発売がそのチャンスなので、ぜひ実際に手に取っていただき、レーヴさんの色んなシャフトを試していただければと思います。
 

――松本一誠プロの場合はBURNのZ1ですね。
 

松本一誠プロ
そうですね。僕は圧倒的にBURNのZ1です。僕と同じスペックにしたいという方はこの組み合わせになりますので、ぜひ試してみてください。
 

――貴重なインプレッション、ありがとうございました。
 

松本一誠プロ
こちらこそありがとうございました!
 
 

 
 

Profile


<松本 一誠(まつもといっせい)選手>
1992年8月11日生まれ、神奈川県出身。ニックネームは「ドラコン王子」。ドライバー最長飛距離429ヤード(2020年JPDA静岡大会6月)。日本ドラコン選手で初、Instagram単一動画再生回数1000万再生突破。高校はゴルフ部の名門・杉並学院高等学校へ入学。高校時代は団体戦にてレギュラーメンバーとして全国大会に出場。高校卒業後はゴルフ場の研修生生活を経てレッスンプロとして活動開始。2015年23歳の時にドラコン競技に出会う。翌年の開幕戦JPDA北海道大会と翌大会JPDA宮城大会にて団体史上初の2連覇を達成。2019年JPDA千葉大会で復活の優勝を果たすと、翌大会のJPDA宮城大会も制し2連覇を果たす。2020年にはYouTubeチャンネルを開設し多方面にて活動を広げる。2020年6月21日に開催された「みんなのドラコン×SRIXON X2」において自己最長429ヤードを記録。2021年COBRA PUMAゴルフアンバサダー契約。2022年世界ドラコン大会日本代表決定戦 2位。