2024.02.03

前田聖人プロがアイアンにカーボンシャフト「I .Elevation」を使う理由がここに!

–Professional Golfer Information


これまで数々の名器と呼ばれるシャフトを生み出してきたREVE。最近では安定感のあるミドルウェイトで弾くをテーマに作り込まれた新感覚シャフト「REVE DYNAMITE」、超軽弾Ver.2イージーディスタンス「LOVEGUN」など、常にゴルフ界に一石を投じ、プロ・アマ問わず新感覚のポテンシャルを惜しげなく提供してきたオンリーワンのメーカーである。
 

そんなREVEからリリースされているシャフトで、唯一のアイアン向けシャフトが「I .Elevation」。スチールシャフトに近い安定性のある飛距離と優れた方向性を持たせながらも、カーボンシャフトの特性を生かした軽さ、そして高弾道に打ち出せるというメリットを兼ね備えた新時代のアイアンシャフトだ。
 

ウッド系のシャフトは一般的にカーボン素材が用いられ、アイアンは根強くスチールが用いられることが多い。アイアンのシャフトにスチールが用いられる理由は、重量があり、パワーある男性ゴルファーがスイングしても暴れにくく、少々のミスでも曲がり幅を小さく抑えられるから。一方、カーボンシャフトはしなりやすい素材でできているため、軽くスイングしただけで大きなしなりを生み出すことができ、飛距離アップが望めるが、飛距離がバラつく、ラフで弾道が乱れるといったデメリットもあった。ただ近年の技術の進化により、カーボンでも重くて硬く、ボールのブレが少なく、つかまりのいいシャフトがラインナップされるようになり、男子プロでさえアイアンにカーボンシャフトを使用するケースも増加の傾向にある。
 

そういったなか、アイアン用カーボンシャフトであるI .Elevationのポテンシャルの高さに気づき、愛用する男子プロが、六甲国際ゴルフ倶楽部所属の前田聖人プロだ。一般的に男子プロが使用するスチールシャフトの重量は120~130gとされているが、前田聖人プロが使用するカーボン素材のI .Elevationは80g(X)。この重量ながらも、スチールに近い安定性のある飛距離と優れた方向性、カーボンシャフトならではの軽さ、そして高弾道に打ち出せるというメリットを兼ね備えているため、ためらうことなく、思い切って打ち込んでいけるのだという。
 

今回はアイアンシャフトにI .Elevationを使用し、信頼を置く前田聖人プロに話を聞いた!


 
 

I .Elevationはカーボンでありながら、振り心地はスチールに近くて、強くスイングしても暴れにくいですし、芯を外しても曲がりにくい。

――前田聖人プロはアイアンのシャフトにレーヴのI .Elevationを使用しているそうですね。使用のきっかけは?
 

前田 聖人プロ
以前からレーヴさんのシャフトをドライバーに使用させていただいていて、高速のしなり戻り、そして軽さにとにかく魅力を感じていたんです。軽量でありながらもしっかり感もあって、すごく打ちやすい。アイアンシャフトも同じように、まずは軽くしたかったというのがきっかけです。
 

――使用以前のアイアン用カーボンシャフトのイメージは?
 

前田 聖人プロ
今回のI .Elevationを使うまではアイアンにカーボンシャフトを組んだことがなかったので、正直なところ、カーボンだとしなりすぎて方向が定まらなかったり、ラフに弱かったりするんじゃないかと思っていました。
 

――前田プロがおっしゃるように、一般的にカーボンシャフトはしなりやすくて、飛距離は出せるけど、ボールがバラついてしまうという定説がありました。現在、実際にI .Elevationを使っておられるのですが、打ち心地はいかがですか?
 

前田 聖人プロ
実際に打ってみて、イメージは一変しましたね。I .Elevationはカーボンでありながら、振り心地はスチールに近くて、強くスイングしても暴れにくいですし、芯を外しても曲がりにくい。トップから振り下ろすタイミングも取りやすいので、違和感なく持ち替えることができました。もちろん以前、使用していたシャフトに比べて軽くなっていますので、飛距離も伸びましたし、打っていて楽にもなりました。
 


――I .Elevationを使う以前はどんなシャフトを使用していたのですか?
 

前田 聖人プロ
ダイナミックゴールドシリーズの中で最もハードスペックである「ダイナミックゴールドX100」。男子プロの使用も多くて、いわゆる硬くて重いシャフトです。
 

――ダイナミックゴールドX100とI .Elevationでは、かなり使用感は違いそうですが、飛距離以外にどのようか違いがありますか?
 

前田 聖人プロ
飛距離以外でいうと、スピン量ですね。決して吹き上がるということはなくて、適正なスピン量で飛距離を出してくれているという感じでしょうか。同じ番手でも弾道が上がり、しかも飛距離も伸びている。スピン量が増えて、ボールも止めやすいので、以前よりピンを狙いやすくなりました。
 

――飛距離も伸びているということでしたが、実際どれくらい伸びていますか?
 

前田 聖人プロ
10~15ヤードは伸びたと思います。同じ距離を打つのも、番手が変わりましたので、攻め方も変わってきています。
 

――気になる方向のブレはいかがでしょうか?
 

前田 聖人プロ
先ほども言いましたが、使用感がスチールに近いので、ブレはかなり少ないですね。カーボン特有の走り感もありますので、振り遅れることが少なくなって、方向性も良くなりました。
 

――I .Elevationに替えて、具体的にどのようなシチュエーションでポテンシャルを発揮しますか?
 

前田 聖人プロ
スチール並みの剛性感と安定性があるので、ブレが少なくて、芯でボールを捕らえやすいですし、多少芯を外しても曲がりづらい。とにかく、信頼感があるシャフトなので、緊張した場面とか試合が続いたりしたときでも、練習時と変わらずに打てることです。ミスを恐れず、安心して振り切ることができるんです。
 

――ありがとうございました。最後に前田聖人プロの今後の目標を教えてください。
 

前田 聖人プロ
シード選手になって賞金王になる事が目標です。
 
 

Profile


<前田 聖人(まえだ まさと)>
1995年10月5日生まれ。福岡県出身。中学3年までは野球に没頭していたが、中学3年の夏に父親の影響で初めてクラブを握り、本格的にゴルフを始める。高校は名門ゴルフ部のある沖学園高等学校へ進学。ジュニアから競技経験のある部員に交じり、練習を続ける。高校時代は九州大会での30位が最高成績でほとんど目立った活躍はなかった。ただあるきっかけで兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部の研修生として入社し、前田純一コーチから手ほどきを受けるようになり、ゴルフセンスが一気に開花。ドライバーの飛距離が20~30ヤード伸びるなど、すべての面でレベルアップし、2回目の挑戦となる2016年プロテストで見事、合格を果たした。六甲国際ゴルフ倶楽部所属。