2017.03.07

凄腕プロコーチ 石井雄二氏が明かす 圧倒的なポテンシャルを持つ インパクトボロン・リボルバーの秘密

名器・インパクトボロンを基本軸にチタンを融合、男子プロも打てる40グラム台をコンセプトに開発されたインパクトボロン・リボルバー。軽くて柔軟性を持たせながらもインパクト時の力の伝達力が良く、ゴルファーの持っている能力を最大限に引き出せるシャフトとして、今や数多くのプロゴルファーも使用する大注目のシャフトだ。
大きなしなりを実現しながらもインパクトでの再現性に優れたシャフトの秘密を、数々のプロゴルファーやトップアマを育ててきた凄腕プロコーチ・石井雄二氏が明かしてくれた。

石井雄二

考えられないほどのしなり戻りの良さを持つシャフト、
それがインパクトボロン・リボルバーだ。

インパクトボロン・リボルバーを装着したドライバーのファーストインプレッションは今でもはっきりと覚えています。ワッグルした時の柔らかさに対して、ショットしてみるともの凄い弾き感がある。正直、これまで感じたことのない良い意味での常識から離れた感覚に違和感を持たずにはいられませんでした。柔らかいシャフトは一般的にはスイング中に大きくしなり、そのしなりがスイングスピードを上げてくれるわけですが、ゴルファーのスイングがその柔らかさに同調していなければテンポを合わせないとインパクト時にヘッドが戻り切らない。でもリボルバーはそんな常識がまったくと言っていいほど当てはまらないシャフトなのです。
とにかく考えられないほどのしなり戻りの良さ、つまり再現性の高さ。これは世界中を見渡しても唯一無二といっても過言ではないでしょう。弾き感はまさしく常識の範囲を超えていますし、その恩恵を受けてボール初速が確実にアップする。個人差はありますが誰でも簡単に1~2m/sはアップすると思います。当然、それに伴って飛距離を伸ばせてしまう訳です。

 

ボールを“置きにいく”感覚で強いボールが打てる

40グラム台でありながらも、これだけしっかり感を感じながらショットできるシャフト。リボルバーを使用することでドライバーであっても、あたかもショートアイアンでラインを出しながらコントロールするかのような感覚で強いボールも打つことが可能なのです。かつて、タイガー・ウッズがドライバーからウエッジまでを同じ感覚でショットして、ドライバーでも300ヤード先にボールを“置きにいく”ようなフィーリングで打ちたい、と言っていたことがあります。その時私は体が大きくてフィジカルも強いゴルファーならそんなことも可能なのかな、と思っていました。ところが、シャフトがこれほど進化してゴルフレーヴから軽くても強く弾いてくれるシャフトが登場してきたことで、アマチュアゴルファーでも「ドライバーでボールを置きにいく」感覚を体感することができるようになったのではないではないかと思っています。

石井雄二
石井雄二

 

カーボンとチタンの融合が
かつてない性能を生み出している

インパクトボロン・リボルバーの飛びの興味深いところなのですが、実際に振動数を測ってみると、例えXのスペックであったとしても他メーカーのRほどの振動数が数値として出てしまうのです。ですがヘッドスピードが速いゴルファーが実際に打ってみると、同じ振動数の他メーカーのRシャフトは回転数が多くボールが吹き上がってしまうのに対し、リボルバーは不思議なことに回転数が少なく吹き上がらない。なぜか。それは素材が根本的に違うのです。リボルバーをカーボンシャフトだと考えてしまうと、どうしても吹き上がらないのは不思議に感じますが、ベースはカーボンであってもチタンという金属を融合したハイブリッドシャフト。これを忘れてはいけません。振動数を測る際はカーボンとしての部分が強調され、カーボンなりの数値が計測されてしまうのですが、実際に強く振ってみると金属の部分が浮かび上がり、身を潜めていたしっかり感が発揮される。これがキモなのです。ゴルフレーヴの開発力の高さが生み出した特性なのですが、柔らかくても吹き上がらない秘密はここにあるのだと思っています。以前ゴルフショップの店員さんが振動数とショットした際のしっかり感との差に戸惑っておられるという話を聞いたことがありますが、リボルバーのこの特性を理解していただければ、すべて納得されるはずです。

 

リボルバーを使えばゴルフが変わる

2016年のリボルバーの使用は女子プロがメインでしたが、2017年はパワーのある男子プロも使用します。プロの中でもトップクラスの飛距離を誇る皆本祐介は52グラムを使用していますし、チャレンジツアーに出場する山本豪もリボルバーのXを使用しています。これだけの軽量シャフトを男子プロが使用するなんて、一昔前なら想像すらできなかったと思うのです。硬くて重いシャフトをパワーで振り回す時代もありましたが、今や男子プロでも軽くて柔らかいシャフトを使ってスイングスピード、ボール初速を上げる時代。アマチュアゴルファーの方ならなおさらリボルバーのような軽くて柔らかい、なのにしっかり感があるシャフトを使って飛距離を伸ばしていただきたいのです。きっとゴルフが変わるはずです。

 
 

石井雄二

石井雄二(いしいゆうじ)プロフィール
1976年7月25日生まれ。2005年から江連忠に師事。アマチュア時代から穴井詩を指導してトッププロに導いたほか、西木裕紀子、加賀其真美ら数々のプロを指導。その指導力は国内屈指といわれる。また西木裕紀子はステップ・アップ・ツアー2勝、さらに前年のQTランキング19位の権利により2017年LPGAツアーにフル参戦中だ。男子プロについてもREVEシャフトを使用する飛ばし屋として注目を集める皆本祐介をはじめ、これまで数多くの選手をプロへ導いてきた。現在山本豪、長澤奨といった注目の若手プロを含め、プロ志望者を含めると十数名を指導する。また女子選手の上達につながったノウハウを一般ゴルファーにも伝達しており、それぞれの方の筋力、柔軟性などをそのまま使ってエネルギーのロスを最小にして飛んで曲がらないスイングを提唱。大学は工学部で、理論面でも納得のいく親切なティーチングに定評がある。TPI公認インストラクター取得。PGAティーチングプロ。