2024.06.24

荒木美友プロ、優勝を逃すも堂々の3位T!

–Professional Golfer Information


JLPGAステップ・アップ・ツアー2024シーズン第3戦【大王海運レディスオープン】(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が2024年4月25~27日、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山(6,540ヤード/パー72)で開催され、荒木美友プロが3位タイに輝いた。
 

初日からトーナメントを大いに沸かせ、躍動したのがREVEシャフトユーザーの荒木美友プロだ。出場したくても叶わなかったツアー競技に念願の出場を果たし、水を得た魚のようにショットが冴えわたる。インの最終組からスタートした大会初日。10・11番でいきなり連続バーディー。17番でもバーディーを奪い、折り返しても勢いは衰えず、2・4・5・9番をバーディーとしてホールアウト。終わってみれば7バーディー・ノーボギーの65という圧倒的なスコアを刻むことに成功。会心の18ホールと呼ぶにふさわしいゴルフで単独首位スタートを切った。
 

2日目のティーオフ後もプレーは色褪せることなく続く。1番でのバーディーは、その勢いを示すものだった。しかし、その後は我慢のゴルフが続き、18番でようやくバーディーパットを沈める。2日目を終え、2位に後退するものの、ノーボギーは十分称賛に値するナイスプレーといえる。
 

首位は譲ったものの、単独2位からスタートした最終日。2番でバーディーを奪い、首位追走といきたかったところだが、6番で今大会初めてのボギー。それでも気を落とすことなく7・9番でバーディーを取り返し、スコアを2つ伸ばす。勝負のバックナイン。3番パー3でバーディーを奪い、優勝を勝ち取るためにはずみをつけたいところだが、15番パー4で再びボギーを叩いてしまう。しかし、荒木美友プロは決して落ち込まず、精神的な強さを見せ、16番パー3でバーディー。決して楽な場面ではなかったが、その後も堅実なプレーでホールアウトし、3位タイという素晴らしい成績でトーナメントを終えた。
 

ティーチングプロA級の資格を持ち、QTランク99位からの挑戦。荒木美友プロはそのチャンスを見事に活かし、再びツアーにその名を刻んだ。この順位により、JLPGAステップ・アップ・ツアー2024シーズンの注目選手として、今後の活躍が期待されることを証明した。
 

今回はそんな荒木美友プロに大王海運レディスオープンについてインタビューをお願いした。


 
 
 
 

コーチから「丁寧にプレーしようとしすぎている。もっと気楽に行こう。構えたらすぐ打て。あとは楽しめ!」とアドバイスをいただきました。それが凄く私の中ではまりました!

 

――大王海運レディスオープンでは素晴らしいプレーの連続で、初日には自己ベストの「65」を叩き出されました。3日間を振り返って、どんな感想をお持ちですか?
 

荒木美友プロ
すごく楽しくプレーできて、自分がこんなに落ち着いてプレーできるなんて驚きました!
 

――今回のトーナメントに向けて、特別な準備はされましたか?
 

荒木美友プロ
1、2戦目では慎重になりすぎて空回りしていたので、今回は気楽に行こうと思い、特に練習内容を変えたりはしませんでした。
 

――3日間でのバーディー数は14。初日と2日目はノーボギーで完璧なゴルフを見せました。今回のトーナメントで特に良かった点は何でしょうか?
 

荒木美友プロ
今シーズンに向けて5年ぶりにドライバーを替えたのですが、それがやっと馴染んできたと感じました。飛距離も伸び、方向性も安定していました!
 

――初日はインの最終組、2日目と最終日は成績に応じての最終組スタートと、すべて最終組でスタートするという珍しいスタート順でした。2日目、最終日の最終組スタートは緊張しましたか?
 

荒木美友プロ
普段あまり緊張しないのですが、最終日の最終組は初めてだったので、朝の練習で体が緊張しているのを感じました。
 

――荒木美友プロといえば、パッティング技術の高さが代名詞ですが、今回のトーナメントでのパッティングの調子はいかがでしたか?
 

荒木美友プロ
パッティングの調子はとても良かったです!2日目はなかなかバーディーが取れなかったのですが、何度も助けられました。
 

――トーナメント中に特に力を入れた部分や改善したいと感じた部分はありますか?
 

荒木美友プロ
1mの上り下り、ストレート、フック、スライスラインを徹底的に練習していました。
 

――最終日のプレーにおいて、どんな戦略で臨みましたか?
 

荒木美友プロ
コース戦略は初日から一貫していました。余計なことを考えすぎず、欲を出しすぎず、構えたらすぐ打つ!この3点を心がけてプレーしていました。
 

――レイヴァーマガジンでもおなじみの石井雄二プロコーチからは、どのようなアドバイスがありましたか?
 

荒木美友プロ
このトーナメントが始まる前に1、2戦目の振り返りをして、「丁寧にプレーしようとしすぎている。もっと気楽に行こう。構えたらすぐ打て。あとは楽しめ!」というアドバイスをいただきました。それが凄く私の中ではまりました!
 

――3日間のプレーを通じて、特に印象に残ったプレーはありますか?
 

荒木美友プロ
3日目の16番ショートホールです。15番ホールでボギーを打った後のショットだったのですが、15センチくらいにつき、あと少しでホールインワンしそうでした!
 

――プロゴルファーとしてのモチベーションを維持するために、どのようなことが大切だと考えていますか?
 

荒木美友プロ
怪我をしないこととリフレッシュすることです!
 

――トーナメント中、注目される選手となりましたが、そういう状況を体験してみていかがでしたか?
 

荒木美友プロ
もっと多くの方に知ってもらいたいので、これからも頑張ります!
 
 
 
 

アイアンシャフトをI.ELEVATIONに替えてから高弾道になったので、硬くて速いグリーンでも球が止まるようになりました!

 

――クラブについてお聞きします。シャフトはすべてレーヴで揃えておられるとのことですが、ドライバーがリボルバーRR、フェアウェイウッドがリボルバーR、ユーティリティがI.ELEVATION50s、アイアンがI.ELEVATION50s、パターがブラックナイトでよろしいでしょうか?
 

荒木美友プロ
はい、そのとおりです。
 

――アイアンに組むI.ELEVATION50sですが、このシャフトはスチールに近い安定性のある飛距離と優れた方向性を持たせながらも、カーボンシャフトの特性を生かした軽さ、高弾道のメリットを兼ね備えています。このシャフトのどのようなところに魅力を感じておられますか?
 

荒木美友プロ
このシャフトに替えてから高弾道になったので、硬くて速いグリーンでも球が止まるようになりました!
 

――コントロールについてはいかがですか?
 

荒木美友プロ
カーボンで軽いのですが、しなりすぎないのでコントロールしやすいです。
 

―トーナメントでは厳しい場所にカップが切ってあることが多いですが、どのような戦略で挑みましたか?
 

荒木美友プロ
前日にカップ位置を確認し、どこにグリーンオンさせればいいかをチェックしておきます。
 

――パターシャフトはカーボンのブラックナイト。総重量160gの重みがあり、長尺パターの振り子のような感覚でパッティングできると評されています。このトーナメントではパッティングの調子が良かったとお聞きしていますが、ブラックナイトの活躍はいかがでしたか?
 

荒木美友プロ
パッティングの調子はとても良かったです!
 


――最後に荒木美友プロを応援するファンの皆様へメッセージをお願いします。
 

荒木美友プロ
いつも応援ありがとうございます!まだまだ試合は続くので、優勝を目指して頑張ります!これからも応援よろしくお願いします!
 
 
 

Profile


<荒木 美友(あらき みゆ)>
1990年11月29日、愛知県名古屋市生まれ。坂田塾塾生として9歳からゴルフをはじめ、中部ジュニアゴルフ選手権競技で優勝するなどジュニア時代から注目される存在に。大手前大学在学中の2011年日本女子学生ゴルフ選手権7位タイ、2012年日本女子学生ゴルフ選手権2位タイの好成績を残し、卒業後プロ転向。LPGA単年登録者として日本プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯、NOBUTA GROUPマスターズGCレディースなどのビッグトーナメントにも出場を果たす。ステップ・アップ・ツアーでは2014年ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディースで2位タイなど。2019年からは台湾ツアーにも参戦する。2022年「サンケイスポーツシニア&レディス選手権」で優勝。2023年JLPGAティーチングプロフェッショナル会員入会。2023年QTファイナルステージで99位となり、2024年のステップ・アップ・ツアー出場権を得る。2024年4月にエリエールゴルフクラブ松山で開催された「大王海運レディスオープン」では初日に自己ベスト「65」をマークして首位に立つなど、3位タイでフィニッシュして注目を集めた。また一般社団法人日本プロパッティング協会が主催する「プロパッティングツアー2022」では初出場となった第6戦で優勝を飾ると、第8戦でも優勝を飾るなどパッティングの上手さにも定評がある。